バイクに乗っていてわかった、「座高」と「スタイル」の真実

 

このような事実から、人間の身体について一つ興味深いことが分かってくる。人間の身長の高い低いはほとんど下半身の長さで決まるのである。逆に言えば、上半身、即ち座高にはあまり差がないということである。そのため、シートに座りさえすれば誰もがライディングポジションを取ることができる一方で、足着きの良し悪しの差が生じるのである。自転車も同様で、乗り手の身長の高い低いは一般的にはサドル位置の高さで分かる。

では、座高にあまり個人差が出ないのはどういう理由からであろうか。それは上半身(胴体部分)というものがそもそも健全な臓器を収めるのに必要十分なスペースを確保すべく発達したものだからである。

見た目には大柄であったり小柄であったりしても、個々の臓器の大きさには左程の違いは出ない。故にそれらを収めるべく発達した胴体部分に左程の違いが出ないのは当然と言えば当然なのである。

結局は脚の長さである。身長の高い人は即ち脚の長い人であり、そこでしか差が出ない以上、脚の長い人は即ちスタイルのいい人ということになるのであろう。

但し、スタイルと言っても横方向の大きさに関してはこの限りではないので、そこら辺のところは悪しからずご了承願いたい。

image by: shutterstock.com

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ここにあるエッセイが『8人ばなし』である以上、時にその内容は、右にも寄れば、左にも寄る、またその表現は、上に昇ることもあれば、下に折れることもある。そんな覚束ない足下での危うい歩みの中に、何かしらの面白味を見つけて頂けたらと思う。

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【著者】 山崎勝義 【月額】 ¥220/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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