過去と未来をつなぐ。令和時代はますます君主制が重要になる理由

 

とはいえ、タスカさん、「問題もでてくるだろうと予測します。

皇太子徳仁は天皇として、これまでと違う新しい問題に直面するだろう。日本の社会はかつてないほど多様化され、進化している。皇室に対するメディアの敬意は薄れている。皇室制度は国民から強く支持されているが、生前退位をめぐる騒動や女性天皇問題が示すように、その役割は流動的だ。
(同上)

メディアに関しては、私も感じていました。さすがに天皇陛下への批判は見かけませんが。週刊誌の見出しを眺めるだけでも、結構皇室批判があるので驚いています。以前はなかったと思います。

それでもタスカさん、ポジティブに記事を終わらせています。

一方で、皇室制度はこれからも時代に順応するだろう。目まぐるしく変わる世の中で、君主制はますます重要になる。その逆ではない。君主制は過去と未来をつなぎ、私たちがどういう国なのかを思い出させてくれる。
(同上)

まさしくその通りですね。日本はかつて、日清、日露、第1次大戦を勝ち抜き、「強さ」を誇りにしていました。しかし、その誇りは第2次大戦で崩れ去りました。日本は戦後、「経済を誇りにしていました。30年前は、「もうすぐアメリカを抜く」といわれていたのです。バブル崩壊で、その自信も失われました。しかし、日本には世界一古い皇室があります。私たちは、一人一人が選んだ仕事、与えられた役割をしっかり果たすことで、世界最古の皇室を守っていきましょう

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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