高市早苗が“最側近に羽交い締め”の屈辱。トランプ要請の「自衛隊派遣」を全力で止めた今井尚哉との“激論”全内幕は誰がリークしたのか?

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ホルムズ海峡への自衛隊派遣を巡り、大揺れに揺れた日本政府。その舞台裏では、高市首相と最側近との間で激しい衝突が起きていたことが、月刊誌で報じられ大きな話題となりました。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、その報道で浮かび上がった官邸内の深刻な亀裂と、情報がリークされた背景を分析。さらに高市政権が抱える「日本にとっての大きなリスク」を考察しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題::高市官邸「内乱」の真相

誰がなぜリークしたのか。高市官邸「内乱」の真相

月刊「選択」4月号に掲載された一つの記事が永田町を震撼させている。衆院の解散時期を指南したとされている大物参謀、今井尚哉氏(内閣官房筆頭参与)が、ホルムズ海峡へ自衛隊を派遣する腹積もりだった高市首相を激しく諫め、「退陣」を口にするほど高市首相を激怒させたというのだ。

ほんとにこんなことがあったのかと思うが、月刊『選択』といえば、一定の信用度を有するメディアだ。たとえば大手紙や放送局の記者が、オフレコ取材で得たネタなどをもとに、匿名の条件で、自由に書いた記事が売り物だ。筆者もはるか昔に一度だけ寄稿したことがあるが、原稿料も比較的高く、割のいいアルバイトという印象だった。

この記事を無視できないのは、高市官邸の“異変”を強く感じさせるからである。

時は、高市首相がトランプ大統領との首脳会談のために訪米するより前にさかのぼる。ホルムズ海峡への自衛隊派遣を要求するトランプ大統領。それに応じる意思を高市氏が固めつつあることを知った今井氏が「国難だ」と怒り、首相執務室に乗り込んで高市首相と激論になった。そのさい、今井氏の発した言葉は恫喝に近かったという。

「あんた、何考えているんだ。どうなるかわかっているだろうな!」

結局、高市氏は首相でありながら、今井氏に屈し、自衛隊派遣を断念した。その屈辱感が晴れぬままトランプ氏に会い、笑顔と抱きつきパフォーマンスの効果で表面上は無事に会談を切り抜けた。

だが、安倍晋三元首相の後継者を自任する高市氏が、米軍と共にリスクを共有する「血の同盟」の信奉者であることは明らかだ。自衛隊派遣について「イエス」といえない不完全燃焼の気分を帰国後にまで引きずっていたのか、3月24日夜、官邸に集めた政府関係者を前に、高市氏はこう息まいた。

「あいつに羽交い締めにされた。許せない。切るつもりでいる」

今井氏を、“三顧の礼”で迎えたのは高市氏自身だったはず。「解任」するとまで口走るのはよほどのことだ。この密室での“激闘”がなぜこれほどリアルに、かつ絶妙なタイミングでメディアに流れたのか。

首相執務室でのやりとりを知っているのはごく少数の人物に限られる。今井氏が放った言葉の荒々しさから考えると、その場にいたのは高市首相と今井氏の2人だけと見るのが妥当だろう。

3月24日夜、官邸に集まったとされる政府関係者が、「あいつに羽交い締めにされた」と憤る高市氏から、今井氏の言動を仔細に聞いたことも考えられなくはない。

であれば、その政府関係者とは誰なのかが気になるところだ。そこで、24日の首相動静(時事通信)を見ると、不思議なことに、夜はフィリピンのマルコス大統領と電話会談をしたあと午後6時36分に官邸を出て、公邸に移っている。「午後10時現在、公邸」とあるから、その間に官邸に戻った時間がなければ、夜はほぼ公邸にいたことになる。

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