小さな会社の上手な買い方
今やネットを含めて様々な売り案件を目にすることができますが、まず最初に確認すべきは、「本当の価格」です。
例えば、譲渡価格1,500万円と書いてあったとしても、実は、負債の承継が3,000万円あって、さしたるそれに見合う資産がないのであれば、実際の価格は、1,500万円+3,000万円=4,500万円となります。上記は流石に気づくと思いますが、他にも、「リースの残債」や「保証行為」もきちんと、事前に確認しておくべきでしょう。
それから、スモールならではという意味では、「売り手社長や奥様がいなくなると、たちまち会社が回らなくなるのかどうか」の確認が重要です。スモールM&Aでは、従業員が3人とか5人とか、ケースによっては0人とかも普通にあります。そのため、買い手目線では、人材の確保が重要です。
もう一つ小さな会社の上手な買い方としては、許認可などの承継が問題ないかの確認です。
スモールの場合は、会社を丸ごと買う株式譲渡以外にも、その事業のみを買う事業譲渡の場合も少なくありません。事業譲渡のメリットは、隠れ負債などの心配が不要という点ですが、逆にデメリットとしては、雇用契約も許認可も、原則すべて再契約・再取得となる点です。
買った後に、許認可が承継されないのに気づき、資格取得人がいないがために、2ケ月営業できずなどとならないようにしましょう。
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