いじめ問題で学校側を動かすため親が身につけるべき「相談力」

 

そして、もうひとつ腑に落としていただきたいことがあります。先の校長や教頭先生も貴方様のお話を聞いて何とか力になりたいと思っているのです。しかし、何をしてもらいたいのか聞く側が理解できないということがあります。相談する側にも、「具体性」と相手方を説得する努力が必要です。「説得力」をアップさせなければなりません。ただただ、待っているだけでは何も起こりません。時代劇の水戸黄門は永遠に現れません。

多くの学校の校長先生、教頭先生は経験も豊富です。しかし、具体的なこうしてほしいという要望を受けないとどうしてよいのか悩む先生も多いのです。「できることとできないことをよく見極めて具体的にここまでしてほしい」と相談してみてください。

子ども達が大好きで先生になった方々です。学校としても、子ども達が明るく再出発できるよう手立てを高じたいのです。多くの先生は時間切れを狙っているわけではないのです。具体策を思いつかないだけの場合が多いのだ、と知っておくことで交渉もスムーズにいきます。

これまで学校や教育委員会、第三者委員会に厳しいことを言いましたが、彼らは税金で成り立っている公的機関です。アカウンタビリティと言って、オーナー様である国民に対する説明責任があります。私からの厳しい言葉は改善への期待です。

保護者の皆さまは、わが子のことだけを見つめてください。子どもの未来のために、冷静に頭を働かせて、相談してください。私たち、いじめから子どもを守ろうネットワークは、相談する皆様をお待ちしております。

前名古屋市教育委員会 子ども応援委員 スクールソーシャルワーカー
現福祉系大学講師 堀田利恵

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いじめから子供を守ろう!ネットワーク 【発行周期】 週刊

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