最近増えている「ヘッドホン女子」。歓迎する派?歓迎しない派?

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街でふと目に止まった「かんざし」を手に取り、想いを寄せる町娘が身に着けた姿を想像する。昔々から男子は女子の頭髪を飾るアイテムのことが気になってきたのではないでしょうか?そして、今回、「帽子女子が好き」と告白したのは、メルマガ『8人ばなし』の著者・山崎勝義さんです。そんな山崎さんが最近気になっているのは、カラフルになってきたあの音響アイテムを「被った」女子なのだとか…。

女子の被り物のこと

男子は女子ほどには髪型を気にはしない。もちろん中には別の事情で過敏なまでに髪型を気にする男性もいるにはいるだろうが、全体の話としては、まずこのように言って差し支えない。女子が自分の髪にかける金と時間に比べれば男子のそれは物の数ではない。

それも当然と言えば当然のことである。そもそも質・量ともに豊かな訳だからそれだけ手間もかかるし、かけ甲斐もある。たとえ表見的であっても女子が自分の個性を表現する大事な要素ということに間違いはない。

実際、男子が髪型を変えても何とも思うものではないが、女子がイメチェンするとそのbeforeとafterの変わりように驚くことも珍しくない。これは自分が男性だからという訳でもないと思う。女子は女子でやっぱり他の女子の髪型に敏感なように見える。

視線が集まれば、当然そこを飾るアイテムへの需要は高くなる。髪留め、リボン、カチューシャ、季節に合わせた帽子等、選択肢の多さも男子の比ではない。

自分は女子の髪型に関しては全くと言っていいほど知識がない。せいぜい、ロング、ショート、セミロングの違いくらいしか分からない。正直に言えばセミロングも相当に怪しい、そんなレベルである。それでもどういう訳か、被り物をしている女子にはつい目が行ってしまう。どうやら自分にとって、女子が何かを被るということはそれなりに強い主張を感じる行為らしいのである。

確かに、キャップを被ってしまえば否応なくアクティブ感が出てしまうし、麦わら帽子だとどこか避暑地感が漂ったりする。このような圧倒的な変化はファッションアイテムがもたらすものとしては結構強力な部類に入るのではないだろうか。

これは全くの想像だが、強力な分それを被る女性の方にもそれ相当の勇気が要ると思うのだがどうか。少なくとも髪型に関してはある程度の犠牲を覚悟の上のことであろう。

さて、くどくどと言ってはきたが簡単に言ってしまえば要は好きということである。その女子の被り物に関して最近新しいアイテムが加わった。ヘッドフォンである。ブルートゥース接続になってすっきりしたせいもあろう。もちろんデザインも一昔前のような機能性オンリーのヘッドギア感もない。黒一色で業務用感満載だった色もカラフルになった。女子にとっては街中使いのハードルが随分下がったに違いない。

ここまで帽子と言わずにわざわざ被り物と言い続けた所以はこれである。自分にとって既にヘッドフォンは女子が被ると魅力的になるファッションアイテムであること、帽子と同様なのである。

自分は街を歩いていてもショーウィンドウを見ることは滅多にない。ごく稀にあるとすれば「あっ、この白い帽子、きっと彼女に似合うだろうな」と思って見る程度のことである。もしかすると今後は家電量販店をブラブラしながら「あっ、この白いヘッドフォン、きっとあの子に似合うだろうな」などと思ったりするのかもしれない。

image by: Ollyy, shutterstock.com

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ここにあるエッセイが『8人ばなし』である以上、時にその内容は、右にも寄れば、左にも寄る、またその表現は、上に昇ることもあれば、下に折れることもある。そんな覚束ない足下での危うい歩みの中に、何かしらの面白味を見つけて頂けたらと思う。

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