留学生1600人不明の東京福祉大に「停止指導」も文科省に怒りの声

2019.06.11
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by gyouza(まぐまぐ編集部)
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東京・豊島区にある東京福祉大学で学部研究生ら海外からの留学生1600人超が所在不明になっているとした調査結果を文部科学省が11日に記者会見で公表し、ネット上で物議を醸しています。同省は、「大学側の責任は重大」だとして、研究生の新規受け入れ停止を指導しましたが、それ以前の問題として、審査方法や監視のずさんさが浮き彫りになった形です。ネット上では、同大学への批判のみならず文科省への批判の声も多く挙がっています。

柴山文科相の会見(2019年6月11日、文科省公式YouTubeチャンネルより)

文科省と出入国在留管理庁は11日、同大に対する調査結果を公表し、「留学生の不適切な受け入れや不十分な管理体制が大量の所在不明者を発生させた」として、特に問題の多い「学部研究生の新規受け入れ」を停止する方針を明らかにしました。2016~2018年度の所在不明者数は合計1610人にも上り、文科省は今後、私学助成金の減額や不交付も検討するとしています。

今回公表された調査結果によると、同大の留学生の所在不明者数は2016年度が在籍3000人中305人(10.1%)、2017年度が3733人中482人(12.9%)、30年度が5133人中823人(16.0%)と、年々急増していることがわかりました。

今回、所在不明の留学生1610人のうち、8割にあたる1113人が「正規課程に進む準備課程として心理学などの専門分野を学ぶ『学部研究生』」であることが判明。文科省によると、2016年度以降、それまで数十人規模だった同研究生を一気に1000~2000人以上に増やしたものの、入学者選考で求められる日本語能力レベルを大幅に下回る研究生が多数在籍していたということです。さらに、新学期から欠席し、そのまま所在不明になる研究生も多数いたとしています。

この調査結果を受けて、文科省では当面、同大に対して学部研究生の新規受け入れを停止するよう指導するとしています。また、正規課程と別科の留学生受け入れは認めるそうですが、「これまで以上に審査を厳格化する」とのこと。これに対して、ネット上では「なんでもっと早く対応しなかったのか」「実は知ってて見て見ぬふりをしていただけでは?」「この仕組みが『労働力不足の闇』の氷山の一角では?」といった厳しい意見、怒りの声が多数挙がっています。

Twitter上の反応








豊島区東池袋と北区王子にある同大近くで居住していた経験のある会社員の男性によると、「前から狭い地域にいくつもの校舎の看板がついた建物があったのでおかしいと思っていた。この大学名の報道をみて、ああやっぱりと確信した」と話しました。また、別の23区内に居住する40代男性は「同じような手法で留学生を多数かかえている専門学校が自宅近くにある、日本の隠れ移民政策のような闇を感じた」と語ってくれました。今後も、こうした事例が表に出てくるのか、文科省の調査結果に注目していきたいと思います。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: Waka77 [CC0], ウィキメディア・コモンズ経由で

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