心理専門家が「褒めて伸びるタイプ」自称する学生を不採用にした訳

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採用面接時に「自分は褒められて伸びるタイプ」と言ってしまう志望者には注意が必要なようです。そのような言葉を口にする学生を採用することはなかったと言うのは、かつて企業で面接担当者を務めていたという心理カウンセラーの吉田こうじさん。吉田さんは自身の無料メルマガ 『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』にその理由を記しています。

「褒められると伸びるタイプです」と就活で話す残念な学生さん

会社員時代、人事部に所属していた時、採用設計とか面接設計とか、それこそ面接の仕事の責任者をしている時期がありました。その時にふと気づいたことは、いつの時期からか「私って褒められると伸びるタイプなんですと面接でいう学生が増えてきたということです。

あなたはこの発言を聞いてこんなふうに自分をさらけ出せるなんて、なんて素直でいい学生さんだって思いますか?僕は思いません。「うわ~なんでこんなこと言うのかな~もったいないな~」って思ってました。

だって、まだお客さんにも会社にもチームメイトにもまだ何も貢献していないのに、「私を褒めてくれ!」「叱られると折れますよ!と先に欲求してきているわけで…。

厳しい言葉でいうなら「欠乏欲求丸出し」です。

なので、こういう学生さんは、大変申し訳ありませんが、ミニコーチングをして「強み」をもっと明確にするようなサポートをしてから丁重にお断りしていましたm(__)m

自分の居場所を作るには、それ相応の努力が必要です。見せたい自分も、見せたくない自分も全部丸っと相手にぶつけ、それに対して相手からもぶつけられ、相互にわかり合おうとする努力があって互いのことを相互に尊重理解した時にはじめて安心できる自分の居場所を確保できるんです。

そうした努力をする前に、自分側には怒らないでと保険をかけて相手にだけ褒めてと期待するというのは、子供ならわかりますが、大人としてどうかと僕は思ってます。

で、こうした思考特性って人に嫌われるのを極端に怖がる人にありがちなパターンです。この学生さんだって、これまでの人生真面目に頑張って努力してきたはずなんです。

でも、その頑張りや努力の目的が、「他人からの評価を得ること」「他人から嫌われないようにすること」など、自己実現の方向ではなくて他者評価の方向ばかり気にしてきたせいで、例えば自分をプッシュしなければならない面接みたいな場面でも、自分のことをどう伝えていいのかがわからなくて、「とにかく褒めて」とか「叱らないで」とか、自分以外の人がやることしか言えなくなってしまっているんです。

せっかく頑張っているのにとっても勿体ないです…。

なので、いいと思えるところも、ちょっと嫌だなと思えるところも、全部ひっくるめて、もっと自分を見つめなきゃですね~。そうやって、「自分の現実」を、まずはしっかりと受け止めるところから始めることが大切なんじゃないかなって思ってます。

学生のみなさん頑張ってくださいね~。

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【著者】 吉田こうじ(メンタルトレーナー) 【発行周期】 隔日、随時号外

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