意味不明なプラセンタ
とりあえず、本筋に関係が無いので、さっさと解説しておきたいのが植物性プラセンタ、海洋プラセンタという言葉です。植物には胎盤もありませんし、海のプラセンタとかもはや意味不明です。
植物性プラセンタは米ぬかの抽出液で、海洋プラセンタはサケやマスなどイクラなどを包む膜の成分だそうです。要するに精米や大豆製品を作るときの不要部でありイクラの製造時に出る不要物です。
概ね無害無益なサプリメントとしてのプラセンタはまだマシで、プラセンタ入りの高級化粧水は被害が出ています。
40歳女性、プラセンタエキス配合の化粧水、サプリメントを使用したところ、全身の紅斑、浮腫、接触性皮膚炎などを発症、使用を止めたところ軽快した。という報告があります。
数件の被害がどうしたという見方もできますが、さっきもお伝えしたとおり、プラセンタは多種多様な動物由来の汁です。様々なアレルギーがある中、とりたてて肌から入って効果のあるものが確認でき無い上に、そういったアレルゲンや、細菌の温床になりそうな栄養入りの水を顔につけるのは賢明とはとても言えません。
同様にコラーゲン入りの化粧水などもありますが、何度も例に出して悪いのですが、薄毛の人が他人の毛を頭に貼り付けても毛は増えません。コラーゲン(つまりはゼラチン)を肌にぬっても肌に入ることはなく、中に含まれるヒアルロン酸やグリセリンといった保湿成分にごまかされているだけです。
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