「大切な接待のお店選びで、失敗しがち」「好感度の上がるお土産は、どう選べばいいの?」そんな方のために、メルマガ『八嶋まなぶの 『儲かる気づかい モテる気づかい』』の著者・八嶋まなぶさんが、すぐ実践できて誰もが納得する「お店とお土産の選び方」を紹介しています。
読者からの質問・店やお土産の選び方を教えて
さて今回は、ペンネーム「悩める営業マン」さんからいただいた質問です。
「今度、大切なお客様と会食するのですが、店やお土産の選び方がわかりません。何かよい方法はないでしょうか?」
接待って本当に難しいですよね。私も昔は苦手でした。でも次からお話しする方法を見つけてから迷うことはなくなりました。色んな人に使える方法なので、ぜひ試してみてください。
お店とお土産は「権威」で選べ
誰もが納得する「お店とお土産の選びの考え方」が存在しています。それは「権威」です。
アメリカを代表する社会心理学者のロバート・B・チヤルディーニ氏の著書「影響力の武器」(誠信書房)によれば、肩書や経験などの「権威」に対して、人は信頼をおき、動かされてしまう傾向があるそうです。この権威の影響力をおもてなしにも利用します。
日本における最高の権威とは、「総理大臣」と「皇室」です。あなたは新聞社が毎日発表している総理大臣の一日の行動を読んだことがありますか?例えば朝日新聞デジタルの「首相動静」。
総理が何時何分に官邸に着き、何分誰と会談し、その後どんな交通手段で移動し、途中、どこで食事し、何時に帰ったかまで毎日見ることができます。
ちなみに令和元年7月4日を見てみると、午前10時42分に「あづま果樹園」で桃を食べ、午後4時59分に牛タン専門店「利久」で食事をしていることがわかります。
もちろんわかるのは食事場所だけではありません。利用した散髪店やゴルフ場、フィットネスクラブなど、すべてのお店情報を事細かに把握することができます。
この「総理大臣が利用したことがある店」という権威をお招きする店や場所に付加してみるのです。総理大臣が利用する店は、決して高い店ばかりではありません。全国各地の大衆店も含まれています。ぜひ首相動静をチェックし、おもてなしの店のセレクトに活用してください。
お土産の鉄板は〇〇だ!
お土産に関しては、何といっても皇室ゆかりの品が最強です。
日本の皇室に限らず、英国王室御用達やベルギー王室御用達など、ロイヤルファミリーが使用しているものであれば、誰もが信頼と安心をいだいてしまうものです。この最強パワーをお土産の選択に借りるのです。
インターネットで「宮内庁御用達 お土産」、「○○王室御用達 お土産」と検索すれば素晴らしい品々が出てきます。ネット情報では不安なので、きちんとした書籍で品物のこだわりや情報を調べたいという方もいると思います。そんな方には、「皇室ゆかりの逸品」(辰巳出版)や「宮内庁御用達商品購入ガイド」(河出書房新社)の書籍をおすすめします。
一品ずつ写真が掲載され、その商品にまつわるエピソードやこだわり、また購入する際の連絡先が書かれており、見ているだけで目が癒されます。
ただ思想的信条で総理大臣や皇室がちょっと合わないという方もいると思います。
そんな場合は、おもてなし相手の好きな文化人やスポーツ選手ゆかりのお店やお土産を調べることをお勧めします。いずれにしても相手が「権威」と感じる方のセレクションを、あなたの選択する店やお土産にプラスすればOKです。
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