そもそも何も狙わず、ただ汗をかくことが成果だと考えている人は、成果を受動的に受け取るだけなんです。分かりやすい例で言えば、同じ仕事を5年間やったから、自然とそれが出来るようになったということです。確かに5年やった結果、出来るようになったんだからこれは成果ですよね、という言い方も可能なんですけど、もし同じことを戦略的に狙ってやったら、たぶん2年とか3年で同じ成果を手にしたと思いますよ。
狙って手に入れたのと、何が何だか分からないけど、いつの間にか手に入っていましたというのは、同じではないんですよ。特に才能が必要ない学習とか、ほとんどのビジネスの領域ではね。これはつまり、狙って3年で年収800万になった人と、年功序列で50歳で年収800万になった人との違いと同じです。どちらも年収800万であることに変わりはないんですが、人としての質は段違いなんですから。
そして年収1,000万円以上の領域では、これは狙わないと到達出来ないんです。よく分からないけど、日々言われたことを一所懸命やっているんです、という人には到達出来ないんです。同じように部下が100人以上いるような役職も、狙わずにはなれないんです。これを目指して狙った人に、ポストを持って行かれてしまうんですよ。
そのための第一歩が、頑張らずに出来ることが何かを知り、この領域を拡大させるために何をどうすべきかを考えるということなのです。
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2