世界に日本酒が広がり始めているというニュースを耳にすることが多くなりました。ニューヨークでは日本酒や焼酎のソムリエやアドバイザーを養成する「Sake School of America」という学校もあるようです。『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNY在住のりばてぃさんが、Sake Schoolの講師による講義で聞いた料理とお酒の組み合わせについて、いくつか紹介してくれます。
タイカレーに合う飲み物は何でしょう?
問題。
タイカレーに合う飲み物は何か?
選択肢は以下4つから。
- スパークリングワイン
- 白ワイン
- 赤ワイン
- にごり酒
さて、どれだろうか?答えは、
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
4番のにごり酒。へぇ~意外、と思われただろうか?それとも、知ってた!となった人もいるかも?そんな方は食通に違いない。
これはアメリカで日本酒や焼酎のソムリエやアドバイザーを育成するSake School of Americaの講師であるサラ・グッターボック(Sara Guterbock)さんが勧める合わせ方。
つい先日、サラさんの食べ合わせの講義を聞く機会があり、その時、日本の居酒屋を例に出し、いろんな料理が並ぶのに、例え1種類の日本酒であってもどの食べ物にも合うと絶賛。
でもワインはそれがしにくい。だからコース料理では1品ごとに合うワインをペアリングするでしょ、とのことだった。たしかに、頷く部分が多い。
他にお勧めしていたのは、ポップコーンとフルーティなスパークリングのロゼワインもしくはポップコーンと八海山。ポップコーンの塩っけがワインのフルーティさを引き立たせる。一方、八海山は酸味が低く旨味があるので塩っけと合わせると味を華やかにするのだそうだ。
ちなみに辛い食べ物にも日本酒はぴったり。辛さをちょうど良い具合に抑える効果があるという。それで冒頭のタイカレーとにごり酒。にごり酒は透明な日本酒よりあまったるさがあるので、より辛さをマイルドにし旨味を立たせるのだそうだ。たしかに辛いものには甘いジュースがぴったりだったりする。
でももし赤ワインを合わせた場合はワインのオークやタンニンが辛みを増してしまうので、ただただ辛い料理になるのだとか。辛いものをより辛く食べたい人は赤ワインを合わせると良いのかも?
こうした様々な食べ合わせは舌で感じる味覚に関係しているそうで、例えば、フランス料理はそのままだと少ししょっぱ過ぎると感じる人がいるかもしれないが赤ワインと合わせると味の深みや華やかさを引き出すそうだ。
他にも細かい説明をいろいろしてくれたのだけど、すぐにはマスターできそうにないので、ひとまず辛いタイカレーにはにごり酒。ポップコーンにはスパークリングロゼワイン、もしくはすっきりタイプの八海山。しょっぱい料理には赤ワイン、と覚えておくだけでけっこう使えるかも?
そして日本酒はほぼほぼ何にでも合うそうなので、世界の様々な料理との組み合わせを調べていくともっと新しい発見があるのかもしれない。