田原総一朗氏といえば個人的に思い出深いのが、1991年1月にある米系企業で開催された講演会です。
中東ではアメリカが率いる多国籍軍がクエートに侵攻したイラク軍と対峙していました。いつ戦争が始まるのかと世界中が固唾をのんで見守っていました。
若かりし田原氏は明朗に語りました。
「僕は85%の確率で戦争は起こらないと思う。どちらにとっても得にならないからです」
その数日後、多国籍軍の攻撃が始まり、第一次湾岸戦争が始まりました。
アメリカは最初から戦争をするつもりだったのです。あの時、若かった私も現実の恐ろしさを思い知ることになりました。田原氏もそうだったと思ったのですが。
そんなことに思いを馳せていると、不意にお爺さんやお婆さんの後ろから、若い男性の大きな声がしました。拡声器を持った若い男性がリーダーだったようです。
「みなさん、こんばんは。こちらは日本…あ、いや、九条の会です」
「日本」で始まる政党が日本にいくつあったでしょうか。やはり、そういうことなのだな、と思いながら駅を後にしました。
現実を完全に無視した九条の会の独善的平和主義が流布したら、85%どころか、100%確実に日本を窮状に陥れることでしょう。そう、九条の会は窮状の会に名称を変更すべきです。
( 山岡 鉄秀 :Twitter:https://twitter.com/jcn92977110 )
image by: Chris McGinley / Shutterstock.com
ページ: 1 2