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米国で大人気のスーパー「ウェグマンズ」で買いたいモノTOP3

少し前になりますが、2019年10月27日、ニューヨークのブルックリンに老舗スーパーマーケット「ウェグマンズ」が初出店し大盛況となっています。アメリカで最も評判が良いと言われる「ウェグマンズ」。出店発表から4年を経て、満を持しての誕生です。『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者で、ライフスタイルやマーケティングにも精通するりばてぃさんが、そんな大人気店で買うべきおすすめ商品を3つ厳選してご紹介。さらに、誰からも愛されるスーパーマーケットの魅力にも迫ります。

ウェグマンズのおすすめ3つ

10月にブルックリンにオープンした大人気スーパーマーケットの「ウェグマンズ」 。前号ではざっとウェグマンズの人気ぶりをお伝えしたが、今号では、ウェグマンズおすすめ商品をご紹介しよう。

(1)小麦から自家製の焼き立てパン

ウェグマンズで外せないのは、自家製のパン類。特にホワイト・サワードウ・ブレッド(White Sourdough Bread)。丸1個(日本の一斤サイズと同じくらい)で7ドル。半分サイズも4ドルで売られているので、ご旅行で来たという方でも手軽に買って味見ができる。

サワードウ・ブレッドは名前にSour(酸味)が付いているように独特の酸味がある。アメリカでは街角パン屋や青空市場でも売られている一般的な商品なのでサワードウ・ブレッドを食べるとアメリカに来た感じがする、という人もいるかも。それくらい定番で懐かしの味の1つ。ニューヨークのソウルフードのベーグルに次いで忘れられない味かも。でも、本格的すぎると酸味が強すぎて食べにくいこともあるのだけど、このウェグマンズのサワードウ・ブレッドは程よい酸味のあるもちもち生地と、表面はパリッと硬く噛めば噛むほど味が出る。非常にバランスが取れているのだ。しかも、本格サワードウ・ブレッドはけっこうお値段がして1個あたり10ドルを超えることが多いけど、ウェグマンズのものは7ドル。お値段と味の両方で評価したらニューヨークナンバー1と言ってもいいと思う。

なお、ウェグマンズではパンの原材料になる小麦から自家製。農場はニューヨークのアップステート。6~9月まで畑のツアー(料金は1人10ドル)も開催しているのでご興味ある方はどうぞ。ただし、マンハッタンから車で5時間超。もしくはラガーディア空港から飛行機で1時間半+車で1時間と遠いので、日帰りというより小旅行としていくと良いと思う。

ご参考:

ウェグマンズの美味しい自家製パン(しかも小麦から家族農園で自家製)

ウェグマンズの小麦農園ツアーや、ショッパーズ・クラブ会員情報

(2)自家製チーズ

チーズも自家製なの!?? と驚きだが、ウェグマンズでは小麦畑のように、チーズづくりのためにヨーロッパの有名なチーズメーカーのケイブを模した巨大なチーズ・ケイブを持っている。スペインでウェグマンズのために作らせるチーズもあれば、ニューヨーク近郊のチーズメーカーからチーズを取り寄せ、巨大チーズ・ケイブで熟成させたりワインなどでウォッシュしたりといった作業を行なっているそう。

ちなみに、ウォッシュにはワイン(たしかシャルドネ)や日本酒などを使うのだけと、例えば、日本酒を使ったウォッシュを2種類の別のチーズに施すだけでも出来上がるチーズの味は違うそう。お酒の種類とチーズの種類分の味を作れるということなのだ。ここにさらにワインのペアリングでまた味が変わるだろうから、チーズとワイン好きの方にとってウェグマンズは夢の世界かも? しかもウェグマンズにはフランス出身のチーズ熟成士(Cheese Affineur、バイオテクノロジーの修士も持つ)が専属で勤務している。ここまでこだわったらスーパーマーケットというよりチーズ屋さんと言ってもいいくらいだけど、これがスーパーマーケットで行われているからすごい。

ご参考:

ウェグマンズの美味しい自家製チーズ

ウェグマンズのチーズ試食コーナーは「食」の体験型エンターテインメント

Wegmans Cheese Caves

(3)こだわりのコーヒー豆

ウェグマンズはコーヒー好きにも嬉しいたくさんの種類を取り扱っている。オーガニックにこだわる人のためにオーガニックコーヒーもかなりの種類があったが、おすすめはウェグマンズオリジナルのコロンビア豆のコーヒー。36オンスで11.49ドル。味も素晴らしく美味しい。

ニューヨークのスーパーマーケットでコーヒー豆にこだわっているところは実は老舗のゼイバース。店内奥にコーヒーの量り売りコーナーがあって、とても良い香りが広がっている。その香りだけでも「良い豆」とわかるのだけど、ゼイバースのはクラシックローストで16オンス13.98ドル。コーヒー好きならあっという間に飲んでしまう。ご褒美コーヒーなのだ。

それが、ウェグマンズのお得サイズのコーヒーはゼイバースの倍以上で半額以下。香りも素晴らしかったのでコーヒー好きの方にはおすすめ。

ご参考:

Wegmans Colombian Coffee, Medium, Whole Bean

ウェグマンズの人気の秘密

前述した以上3つ、味だけでなく値段も鑑みたおすすめ商品をご紹介したが、近年、スーパーマーケットでレストランクオリティの食事ができるグロッサラント(グロッサリーとレストランの造語)が注目だが、ウェグマンズの惣菜や量り売りコーナーは商品は充実しているものの、味はいわゆるアメリカの美味しい家庭料理といった感じ。昔懐かしの味が良いという人には良いけども、他の店舗と比べるとナンバー1かというとちょっと違うかも。美味しいグロッサラント体験をしたいという方はホールフーズのほうがおすすめだ。

ところで、なぜウェグマンズ はここまで人気があるのか? パンやチーズのようにこだわりがあって、フレンドリーで、従業員も働きやすくて、プライベート・ブランドを多く取り扱うことでコストを抑えて消費者のお財布にも優しい。だけど、全ての商品が安価じゃないので、経営も上手くできている。それだけなのか? それだけで全米トップの人気スーパーマーケットになれるのだろうか?

ある記事によると、ウェグマンズはどの世代の、どの予算の人にも合うという。例えば、ホールフーズは食にこだわる人向けでトレーダー・ジョーズや安売り店は安い商品を求める人向け。人によってニーズが違って、それぞれのニーズにあった店にいくけども、ウェグマンズはどのニーズにも対応できるようになっているのが魅力とのこと。

また、コミュニティとの繋がりを大切にする精神は創業時から変わっておらず、今では客とウェグマンズは精神的に繋がっているという。

ご参考:

How Wegmans Inspired the Most Rabid Fanbase in the Grocery World

うーむ。わかるようなわからないような。実際に訪れると、魅力的な店だと感じるものの、じゃぁ、このウェグマンズから学んだことを日本のスーパーマーケットに応用したら成功するのか? と言われるとよくわからない。成功の秘訣を1つでも導き出すには、しばらく通いながら、戦略などを研究する必要があるのだろう。ブルックリンにオープンしたことだし、ウェグマンズについては引き続きみていこうと思う。

image by: rblfmr/Shutterstock

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ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。

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