関西電力幹部の金品受領問題を再調査している第三者委員会は15日、「1980年代の幹部にまでさかのぼり、やれるだけの調査をやる」と述べ、最終的な調査報告は越年するとしたと読売新聞、毎日新聞、時事通信社が報じた。
さらに読売新聞では、問題視されていたことのひとつ金品受領に関して、関西電力側が「見返り」を求められていたとされる内容を掲載。「自分を大事にせなあかんぞ。家族も大事やろ」とどう喝されたこともあると紹介している。
関電の金品受領、最終報告は来年に 第三者委「600人に書面調査」https://t.co/s9S1sEZjln
— 毎日新聞 (@mainichi) December 15, 2019
当初の予定では、最終報告の期限を「年内」としていたが、但木敬一元委員長は「もっと奥の深い話も出てくる。それを調べるには結構時間がかかる」と説明。また今回の記者会見では、「調査が途中段階」とし、新たに判明した事実を含め、一切明らかにされなかった。そのため、福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)からの金品提供がいつから始まったのか、金品受領と工事発注の関係など、まだまだ不透明なままである。
関西電力が昨年9月にまとめた社内調査では、原発のある福井県高浜町で87年まで助役だった森山栄治氏(故人)らから、幹部20名が金品を受け取っていたと認定。2006年から2018年の間に約3億2000万円相当を受領したとされている。80年代後半に受け取ったと毎日新聞に証言した元幹部らも加えると、30人以上になると予想されている。
これについて日本のネット上では「隠したり言い訳して何とか逃れようとするのは見苦しいだけ」「賄賂を受け取る時点でアウトでしょ?」「微妙な立場の相手に恫喝されたらなかなか大変」「故人が全て悪いという話になっているが、明らかに癒着」とさまざまな意見が飛び交っている。