関電、金品受領30人超えか。「12年で3億2千万相当以上受領」

2019.12.16
by MAG2NEWS編集部 NK
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関西電力幹部の金品受領問題を再調査している第三者委員会は15日、「1980年代の幹部にまでさかのぼり、やれるだけの調査をやる」と述べ、最終的な調査報告は越年するとしたと読売新聞毎日新聞時事通信社が報じた。

さらに読売新聞では、問題視されていたことのひとつ金品受領に関して、関西電力側が「見返り」を求められていたとされる内容を掲載。「自分を大事にせなあかんぞ。家族も大事やろ」とどう喝されたこともあると紹介している。

当初の予定では、最終報告の期限を「年内」としていたが、但木敬一元委員長は「もっと奥の深い話も出てくる。それを調べるには結構時間がかかる」と説明。また今回の記者会見では、「調査が途中段階」とし、新たに判明した事実を含め、一切明らかにされなかった。そのため、福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)からの金品提供がいつから始まったのか、金品受領と工事発注の関係など、まだまだ不透明なままである。

関西電力が昨年9月にまとめた社内調査では、原発のある福井県高浜町で87年まで助役だった森山栄治氏(故人)らから、幹部20名が金品を受け取っていたと認定。2006年から2018年の間に約32000万円相当を受領したとされている。80年代後半に受け取ったと毎日新聞に証言した元幹部らも加えると、30人以上になると予想されている。

これについて日本のネット上では「隠したり言い訳して何とか逃れようとするのは見苦しいだけ」「賄賂を受け取る時点でアウトでしょ?」「微妙な立場の相手に恫喝されたらなかなか大変」「故人が全て悪いという話になっているが、明らかに癒着」とさまざまな意見が飛び交っている。

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