上司や部下に「褒め」をわざとらしさなく自然に伝える心理的テク

 

では、どんなふうに褒めるのかと言うと、それは部下本人に対して直接褒めるのではなく、部下と仲の良さそうな別な人に、その部下の褒めたいことを伝えるのです。これ、伝わりますよね?たとえば、褒めたい部下A君と仲のいいB君がいたとしたら、B君に対して、「最近、A君は本当に頑張っているね!おかげですごい助かっているんだよね!彼の成長には期待しているんだよね!」みたいなことを伝えるワケです。

それを聞いたB君は、よほど嫉妬深い人じゃない限り(だから伝える相手は仲のいい人じゃないとダメなんですよね)、きっとA君に言われたことを伝えるはずです。そうすると伝えられたB君はウィンザー効果から、素直に褒め言葉として受け取りやすくなるため、「そうか!見ていてくれているんだね!よし、今日も頑張ろう!」みたいなことになるっていう寸法です。

これはたとえば親が子供を褒める際にも一緒です。「先生が算数が得意だって褒めてたよ!」「○○ちゃんが、逆上がりで頑張っているって言ってたよ!」こんなふうに第三者を使って子供に伝えるワケです(嘘も方便です…)。

ちなみに、このウィンザー効果を使って「嘘の悪口」を流すなんてことを平気でするのが、前回、お話ししたマニピュレーターだったりするワケで…。ちなみに前回の記事はこちら

あなたの自己肯定感が低いのはマニピュレーターに操られているから?

なので、こうした心理効果があるということを知っておくだけでも、いざ自分がある人から第三者を通して自分に関するネガティブ情報を聞いた際に、その情報を真に受けることなく「これって、もしかしたら??」と一旦冷静に分析することにも役立ちます。

ということで、今回は相手にゴマスリと思われずに、むしろ自尊心をくすぐる「褒める」テクニックについてと、前回の補足で悪意あるマニピュレーターに操られない方法についてでした。

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