どうなる東京五輪。それでも新型肺炎で中国の顔色を伺う日本

kitano20200214
 

新型肺炎感染から自国民を守るため、世界各国が中国全土からの外国人入国禁止措置を取る中、日本への渡航禁止の対象は「中国特定省出身者に限定」とされています。これで本当に感染拡大は防げるのでしょうか。国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、「安倍政権が優先する順位」のでたらめさを批判しています。

新型コロナウイルスで東京五輪が中止になったら?

新型コロナウイルスですが、一部「ピークを越えた」という楽観論がでてきたようです。しかし、WHOはこれを戒め、「終息は見通せない」としています。

新型コロナウイルスの流行の終息時期について、WHO(世界保健機関)は現時点では見通せないとの見解を示しました。WHO・テドロス事務局長:「中国国内での新たな感染者の数はここのところ安定してきているが、慎重に見なくてはいけないだろう」新型コロナウイルスの感染拡大については感染者数の増えるペースが安定してきていることから、中国の一部専門家から4月にも終息するとの声が上がっていました。しかし、WHOは「言及するのは早すぎる」と述べ、現段階でピークを迎えたのかどうかの判断や終息する時期を予測するのは困難との見方を示しました。
(テレ朝ニュース2月13日)

こんな状態なので、日本の外務省も、ようやく重い腰を上げました。

外務省、一時帰国「至急検討を」 中国全土の邦人に呼び掛け 新型肺炎

時事 2/12(水)13:20配信

 

中国での新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、外務省は12日、中国全土の在留邦人や旅行者に対し、ホームページなどで「情報収集等に万全を期すとともに、日本への早期の一時帰国や中国への渡航延期を至急ご検討ください」と呼び掛けた。

この新型コロナウイルス、これからどうなっていくのでしょうか?誰にもわからないでしょう。来月には終息しているかもしれません。あるいは、来月になったら、感染者が数倍、数十倍に増えているかもしれません。未来のことは誰にもわかりませんが、安全保障的観点からいえば、「最悪の事態を想定して対策する」のが原則でしょう。

ちなみに東京五輪開催まで5か月となりました。はたして東京オリンピック、パラリンピックは開催できるのでしょうか?新型コロナウイルスの流行が後5か月つづくとは思いませんが、その可能性がゼロともいえないでしょう。

もし、東京五輪が、「新型コロナウィールス」のせいで中止になれば、誰の責任でしょうか?武漢で新型コロナウイルスが発生した。それを、中国当局が隠ぺいしたせいで、大流行してしまった。これはその通りです。

しかし、世界中の多くの国が「中国全土からの外国人入国禁止措置」をとっています。日本は、中国全土ではなく、特定の省からの渡航を禁止しているだけ。日本で今後感染者が増えていくとすれば、それは間違いなく政府の責任でしょう。そして、東京五輪が開催できないような事態になれば、それも、新型コロナウイルスへの対応を間違えた日本政府の責任です。

そうなれば、安倍内閣は、「対応を間違え、新型コロナウイルスの拡散を防ぐことができず、東京五輪開催を中止に追い込んだ政権」と、歴史に記録されることになるでしょう。短期の金もうけや中国の忖度より、「国民の命を守ること」を最優先するべきです。そうすれば、国民の命は守られ、東京五輪も無事開催できるでしょう。私たちはそうなることを、心から願っています。

image by: 首相官邸

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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