完全孤立の韓国。新型肺炎騒動で習近平を激怒させた文在寅の誤算

 

ではどうすればいいのでしょうか。

まずは、各国が一丸となって、国境の壁を超えたcontainment(封じ込め)を徹底することでしょう。人権問題や諸々の権利が絡む難しい問題になりますが、まずは感染の広がりを抑え込むことが大切です。すでに申し上げたように、COVID-19への感染が同じ人で複数回に及ぶケースが出てきており、症状の重症化が顕著にみられるとの情報が出てきています。

とにかく感染しないこと、したら絶対にうつさないように隔離を行うことなど、封じ込めのための処置を徹底しないといけません。

いろいろと反発は生むでしょうが、覚悟に基づいた断固とした対応は、実際に封じ込めにつながるでしょうし、何よりも人に【安心】を与える策だと考えます。

今、恐怖心と見えない不安が、人々の消費を控えさせ、移動を控えさせ、どんどん経済活動を冷やしていく中、【世界中の人々に対して安心をいかにして保証できるか】が今回のようなケースに立ち向かうにあたっての究極目標になるのだと考えます。

米中がいがみ合い、欧州の状況も中東の情勢も不安定で、相互不信が進む中、この人類への危機に際し、今こそ世界的な政治的リーダーシップとパートナーシップが必須であると強く考えます。

かなり激しい内容になってしまいましたが、希望を込めて、今週号を終えたいと思います。

皆さんもどうぞお気をつけて。

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