NY在住日本人社長が日本人ビジネスマンに問う「ゴールはどこ?」

 

バカでわがままで勝手なニューヨーカーは、すぐにリザルト(結果)を出したがる。でも、時間という有効資源も重要な要素を持つビジネスでは、こっちの方が正解なはずです。で、結果が出ない場合に、条件を見直す。適材適所の削ぎ落とされた条件が浮き彫りになる。

多分、僕たちは「結果ばかりを早急に求めても、うまく行かないよ」と言われ続け過ぎたのだと思います。高校の部活時代、大学受験、社会人の新人研修時代。「焦って結果を求めても、失敗する」「急がば回れ」「日々の見えない積み重ねこそ大切」と。

これも、「結果より過程が大切」という理屈同様、僕は1000%賛成です。焦って、結果ばかりを求めても失敗します。その通り。…でも、失敗しちゃダメなのかな?(笑)

焦って、まずは結果を求めよう。で、失敗してその経験からスタートする方が、もはや、今の時代、効率がいいんじゃないかなと思ってしまうのです。僕がお会いした日本のビジネスマンの方の多くが、過程、過程ばかりで、結果を求めてるようには見えない。なんなら、無意識に結果が出ることを避けているんじゃないかな、と思ってしまうほど。

数字のいっぱい入った企画書を作成している限りは、その最中は「仕事をしている感」もあって安心だ。ダイエットも今、体重計に乗らない方が嫌な数字を見なくて済む。体重計に乗らない限りは、「今、ダイエット真っ最中」。

渡米当初、ブルックリンで同世代の日本人男性とアパートをシェアしていました。僕がリビングでテレビを見ながら、缶コーヒーを飲んでいたところ、それを目撃した彼は「えええ!缶コーヒーなんて飲んでる!!!知ってた?缶コーヒーってコーラより100mlあたりの砂糖の量多いんだよ!!そんなの飲むなんて!!!」と注意されました。

へー、そうなんだ…と少し反省した数時間後、寝室から寝ぼけた顔でリビングに出てきた彼は「のど渇いた…」と冷蔵庫からおもむろに2リットルのコーラのペットボトルを取り出して、その場でゴクゴクとラッパ飲みして、寝室に戻って行きました。彼は毎日2リットルのコーラを飲んでいました。アパートを解約する際、糖尿病になり、治療の為に日本に帰国しました。

print
いま読まれてます

  • NY在住日本人社長が日本人ビジネスマンに問う「ゴールはどこ?」
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け