ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は11日、ツイッターへの投稿で、新型コロナウイルスの検査を無償で提供する意向を表明した。しかし、インターネット上で批判的な意見が相次ぐと、孫氏は「評判悪いから、やめようかなぁ」とツイート。突然の表明からおよそ2時間後の急転となった。
わずか2時間で事実上の撤回
10日、およそ3年ぶりとなる投稿をした孫氏。「久しぶりのツイートです。新型コロナウイルスの状況を心配しています」とつぶやき、11日昼には「行動を開始します」と投稿した。
その後、「新型コロナウイルスに不安のある方々に、簡易PCR検査の機会を無償で提供したい。まずは100万人分」とツイート。
新型コロナウイルスに不安のある方々に、簡易PCR検査の機会を無償で提供したい。まずは100万人分。申込方法等、これから準備。#コロナ検査有志
— 孫正義 (@masason) March 11, 2020
無償提供の表明後、孫氏のツイッターには検査の増加によって患者が病院にあふれ、医療崩壊となることを懸念する声が多く寄せられた。孫氏は検査が自宅で実施できることや厚生労働省を訪問したことを説明したが、懸念を払しょくできなかった。
検査したくても検査してもらえない人が多数いると聞いて発案したけど、評判悪いから、やめようかなぁ。。。
— 孫正義 (@masason) March 11, 2020
この一連のツイッター劇に対し、SBG広報は一連の投稿が孫氏本人によるものと認めた上で、「孫個人の取り組みとして発案しましたが、賛同者が少ないので撤回した模様です」とコメントしたと朝日新聞が伝えている。
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