日本が感動。都の新型コロナ対策サイトに降臨した台湾天才IT大臣

 

報道によれば、ネット上では「台湾の天才IT大臣からpull request来ててしかもマージされててマジで胸が熱くなるわ」といったコメントが寄せられたそうです。

小池百合子東京都知事も、次のようなツイートをしたそうです。「台湾のIT大臣のオードリータンさんにも翻訳に参加いただきました。謝謝です。多くの人に届くように多言語版の開発を進めていきます」。

オードリー氏はおそらく、世界各国の新型コロナ対策についてリサーチしている際に東京のこのサイトに触れたのではないでしょうか。この努力は台湾の政策に生かされています。

日本のIT担当は、78歳で大臣に就任した竹本直一氏です。台湾の天才オードリー氏と比較されてしまうのは同情の余地がありますが、あまりに実力差が大きい。日本の政界の人材登用はもうちょっと変わらなければならないかもしれませんね。

「レベル感の違いがすごい」78歳のIT担当相が爆誕→台湾の38歳天才プログラマーIT大臣が話題に

今回の件で、台湾は世界にその実力を示す形となりました。世界も台湾の対応を高評しています。しかし、WHOの台湾再加盟については中国が徹底的に拒否し続けているため実現できていません。

オブザーバーとしての参加さえも排除しようと手をつくしています。しかし、皮肉にも新型コロナウイルスの拡散を最も的確に制御しているのは台湾であり、世界もそれを認めています。

この事実を受けて、スイスで行われた専門家会議では、台湾のWHOの参加に各国が同意しました。それでも、多額の寄付を行っている中国はWHOの大切なスポンサーです。今回も、中国の初動対応の悪さをテドロス事務局長が徹底的にかばってくれたお礼として、WHOに21億円の寄付をしたと報道されました。

中国、WHOに21億円寄付 新型コロナ対策で「お返し」?

このことは世界が知っています。中国人も、上っ面を取り繕う中国共産党の統治にノーと言い始めています。封鎖中の武漢を視察した共産党幹部の、支援が行き届いているような演出に住民らが大声で「嘘だ」と訴えかける場面が報道されました。

「嘘だ、全部嘘だ!」共産党幹部の視察に合わせた“演出”に武漢の住民が怒り。窓から声あげる動画が拡散

今回の新型コロナウイルス騒動によって、中国の形式主義と卑怯な手腕が国内外に露呈したといえるでしょう。


 

kou20200305-s新型肺炎 感染爆発と中国の真実 
~中国五千年の疫病史が物語るパンデミック

好評発売中!


image by: Audrey Tang, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年3月11日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。

こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー

初月無料の定期購読手続きを完了後、各月バックナンバーをお求めください。

2020年2月配信分

  • 『韓非子』の時代から何も変わっていない中国(2/26)
  • 「中国発パンデミック」はなぜ厄介なのか/蔡英文再選後、ますます進む日台連携(2/19)
  • 新型肺炎のどさくさで反体制派狩りをする習近平の姑息/戦後日本の軍事研究忌避が新型肺炎の感染拡大の一因(2/12)
  • 新型肺炎が世界にとって思わぬプラスとなる可能性/疫病のみならず他国に厄災をばら撒く中国(2/05)

2020年2月のバックナンバーを購入する

2020年1月配信分

  • WHOを操る疫病発生地・中国の魂胆(1/29)
  • 「中国発パンデミック」はなぜ厄介なのか/蔡英文再選後、ますます進む日台連携(1/22)
  • 中国の目論見がことごとく外れた台湾総統選/ご都合主義の中国が民主主義と人類を危機に陥れる(1/15)
  • 黄文雄メルマガスタッフの台湾選挙レポート(1/13)
  • 文化が残らない中国の宿命/中華にはびこる黒道治国と台湾総統選挙を左右する「賭盤」(1/08)
  • 謹賀新年のご挨拶―激動の年の幕開け(1/01)

2020年1月のバックナンバーを購入する

2019年12月配信分

  • 中国収容所から届く悲鳴(12/25)
  • 連帯責任を取らせて孤立させる中国の卑劣/台湾総統選にカネで介入する中国(12/18)
  • 竹のカーテンを引き始めた中国/台湾社会のダークサイド(12/11)
  • 中国の仮想通貨支配は自己過信して自滅するパターン/台湾の真の危機を問う(12/04)

2019年12月のバックナンバーを購入する

2019年11月配信分

  • 香港人権法案の成立で何が起こるのか/台湾の選挙が危ない(11/28)
  • いま中国で起きている「五独乱華」という大変動/台湾の田舎暮らしと先住民のライフスタイル(11/20)
  • 中国では豚肉不足で暴動が発生?/香港警察の暴力がエスカレートしている理由(11/13)
  • 習近平の言う「民主」とは、習近平が「民の主」になるということ/中国の懐柔策をはねつける蔡英文(11/06)

2019年11月のバックナンバーを購入する

2019年10月配信分

  • 訪中要請という罠にはまりスパイ容疑で逮捕される日本人(10/29)
  • 柳井会長の「日本人劣化」発言で、ユニクロは韓国に踏み絵を踏まされた?/ヒットゲームを通じて知る台湾史の真実(10/23)
  • 習近平がいくら恫喝しても「統一」は不可能/国際評価の高まりで注目を浴びる台湾の行方(10/15)
  • 香港・台湾を蝕む中国のフェイクニュースと「表現の不自由展」の驚くべき共通点/台湾で話題の映画・ドラマ紹介(10/08)
  • いま中国で起きている「五独乱華」(10/02)

2019年10月のバックナンバーを購入する

2019年9月配信分

  • 小泉大臣は環境問題が中国の覇権争いに利用されないよう警戒せよ/台湾独立運動のゴッドファーザーへの哀悼(9/24)
  • 台湾と断交したソロモンが陥る「債務の罠」(9/17)
  • 明治神宮に大量発生した香港批判の絵馬に見る、中国のソフトパワーのなさ/中国に翻弄される台湾・韓国芸能界の闇(9/10)
  • 対日共闘をASEANに持ちかける文在寅大統領の愚/香港と台湾の共闘を崩しにかかる中国(9/03)

2019年9月のバックナンバーを購入する

2019年8月配信分

  • 「頭おかしい」と評された盧武鉉元大統領と同じ道を行く文在寅/アジアを席巻する台湾音楽、その礎をつくった日本(8/27)
  • 日本式表現を捨てた韓国はますます支離滅となる/弾圧と情報工作の手口が世界から暴露され始めた中国(8/20)
  • 自分に不都合なことは相手のせいにして恥ない中華の特質(8/13)
  • 国民感情に反した言動は処罰すると言い出した韓国政府の狂気/対立する世界と台湾総統選挙(8/06)

2019年8月のバックナンバーを購入する

黄文雄この著者の記事一覧

台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」 』

【著者】 黄文雄 【月額】 初月無料!月額660円(税込) 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

print
いま読まれてます

  • 日本が感動。都の新型コロナ対策サイトに降臨した台湾天才IT大臣
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け