朝日新聞によると、厚生労働省は27日、入国制限を強化した後の26日午後に米シカゴから成田空港に到着した全日空便の乗員乗客92人について、自宅などでの待機の要請をせず検疫を通過させたと発表した。
検疫ミスという失態
通常の検疫しか行わず、そのまま入国させてしまったのは、シカゴから成田に到着した全日空11便の乗客76人と乗員16人。厚労省は航空会社から乗客名簿を取り寄せ、待機要請などをするとともに、健康状態の確認を進めている。
政府は26日午前0時から、日本人を含む米国からの入国者に対する事実上の入国制限措置を開始。自宅やホテルなど検疫所長の指定する場所での2週間の待機や、公共交通機関を利用しないように求める要請をすることとしていた。
厚労省によると、到着便は日本時間で26日午前1時の出発だったが、成田空港検疫所で時差計算を誤り対象外と誤認してしまったことが原因だという。
この騒動に対し、厚労省は「ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」としている。
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