昭恵氏「桜を見る会」に批判の声。首相は「レストランだ」と擁護

2020.03.27
by MAG2NEWS編集部 NK
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新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、各地で花見イベントの自粛が呼び掛けられている。約1200本の桜が咲き誇り、見頃を迎えた東京都の上野恩賜公園では、宴会を控えるようアナウンスが入り、園内には「宴席禁止」の張り紙が見られた。ブルーシートは見られず、人もまばら。国民全体が年に1度の楽しみを我慢し、自粛しているなか、13人で「桜」を楽しむ安倍昭恵夫人の姿を週刊ポストが報じている。


私人による私的な「桜を見る会」

週刊ポストは、ライトアップされた桜をバックに肩を寄せ合う13人の写真を報じ、昭恵氏と以前から交流があった人を中心に3月下旬に集められたことを明らかにした。人気モデルや男性アイドル、音楽プロデューサーなど芸能関係者に囲まれ、笑顔を見せる昭恵氏を、国民はどう感じただろうか「私人」とはいえ、国民は「内閣総理大臣夫人」として、その言動や行動を注目しているはずだ。

首相「公園でなく、レストランの敷地内」

朝日新聞によると、27日の参院予算委員会では、昭恵氏の問題行動について安倍首相が追及を受けた。立憲の杉尾秀哉氏は、元職員の自殺などさまざまな問題を引き起こしてきた森友学園の国有地売却問題について触れ、「奥様(昭恵氏)の奔放な行動が森友問題のきっかけになったのではないか」と指摘し、「奥様(昭恵氏)はこうしたセレブな花見宴会ができる。だけど、大多数の国民はできない。しかも、東京はオーバーシュート、首都封鎖のギリギリのところにある」と強く批判した。

これについて安倍首相は「自粛が要請されていた公園での花見ではなく、レストランの敷地内の桜で写真を撮影した」と回答。杉尾氏が「レストランなら問題ないのか」と、国民に不要不急の外出の自粛要請が出ているなかの行動として「適切」だったか質問すると、「レストランに行ってはいけないのか。そのとき、何が求められていたのか。正確に発言をしてほしい」と回答した。

たしかに「レストランに行くな」という要請はなかった。しかし、私的な「桜を見る会」の開催時点では、東京都は「特に用事がないのに外を出歩くこと」「密閉された場所に出向くこと」「人と接触するような行動や、大人数で集まったりすること」を控えるよう要請していた。レストランという密閉された場所で、13人という大人数で食事をする。これは果たして適切だといえるのだろうか。

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