国民と雲泥の差。雲隠れ中の河井案里氏にも報酬が支払われる現実

2020.04.10
by MAG2NEWS編集部 NK
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自民党の河井案里参院議員(46)陣営による、選挙戦「ウグイス嬢」買収事件をめぐって広島地検は9日、複数の広島県議の事務所などを家宅捜索したと、共同通信などが報じた。案里氏の夫の克行前法相(57)から現金を渡されたと証言する議員や首長もいることから、広島地検は河井夫妻が票の取りまとめを依頼したと見ているという。

強引な「買収」行為

朝日新聞によると、複数の県議会議員や市議会議員は、河井夫婦から10万円〜数十万円の現金を受け取ったと証言したとしている。克行氏から20万円を受け取っていたとする広島県安芸太田町の小坂真治町長は7日に辞意を明らかにし、9日の町議会臨時会で辞職が決定した。小坂氏は「いわれのないお金を安易に受け取ったことをじくじたる思いで悔やんでいる」とし、検察の事情聴取に全面的に協力していく姿勢を見せたという。

毎日新聞は、克行氏から現金30万円を渡されたという陣営幹部の男性を取材。男性によると県議選の出陣式の際、克行氏から「ちょっと来いや」と人目につかない事務所の隅に連れ出され、突然スーツのポケットに封筒を入れられたという。男性が封筒を返そうとすると、克行氏は「取っとけや」と再びポケットに押し込んだとしている。

体調不良理由に国会欠席

克行氏は7日、国会に出席したが、記者団の問いかけには一切応じなかった。案里氏は、先月下旬から発熱を理由に国会を欠席しているが、今月2日には体調不良を理由にさらに2週間程度欠席する旨が伝えられた。

昨年10月31日に行なわれた克行氏の辞任会見の際には「説明責任を果たす」と述べたものの、およそ2カ月半もの間、夫婦で雲隠れしていた。弊メディアが1月に掲載した「雲隠れ3議員にボーナス数百万。憲法より先に議員報酬を改正せよ」では、雲隠れ期間の夫婦の収入について解説。説明責任も果たさず逃げ回っていたにも関わらず、克行氏と案里氏には1カ月に歳費129万4,000円と文書通信交通滞在費100万円が満額支給されていたうえに、克行氏に323万6,617円、案里に194万1,970円のボーナスが支給されていたことがわかったという。国会を欠席し続けている現在も、毎月の歳費と文書費、報酬は、私たちの「税金」から案里氏に支払い続けられる。一刻も早く真相を明らかにしていただきたいと切に願う。

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source:朝日新聞毎日新聞時事通信NHK

image by:河井克行公式Facebook

 

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