長崎県は20日、長崎市の長崎港に停泊中の大型クルーズ船「コスタ・アトランチカ」(イタリア船籍)の乗員1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県などによると、乗員は外国人623人で全員が外国籍。性別や年代は明らかにしていない。乗客はいないという。
長崎港に停泊の大型クルーズ船で1人感染確認 53人検査へ #nhk_news https://t.co/2PN95daOrj
— NHKニュース (@nhk_news) April 20, 2020
感染者1名、濃厚接触者は50名以上
新型コロナウイルスでクルーズ船といえば、横浜港に停泊していた「ダイヤモンド・プリンセス」をどうしても思い浮かべてしまうだろう。県などによると、乗員は14日に発熱などの症状が出て、20日にPCR検査で陽性が確認されたという。現在は船内の個室に隔離されている。感染が疑われた他の乗員は3人はいずれも陰性だった。
623人の乗員全員はクルーズ船を運航する船会社の関係者で、他にも発熱などの症状のある人がいるという。船内には感染が確認された乗員の濃厚接触者が50人以上おり、今後検査が進められる予定となている。
船会社はコスタ・クロティエーレ。クルーズ船は1月29日に長崎港に入港し、船体の修繕工事などのため、2月20日から三菱重工業長崎造船所香焼工場のドックに停泊していた。
長崎県は国内での感染拡大を受けて、3月13日、乗組員の下船を控えるよう求めていたことから、14日以降に乗員は下船しておらず、外部との接触はないとみられている。
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