GWに試してみる?英文がスイスイ読める「DeepL翻訳」の未来感がすごい

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インターネットで英語や中国語など、わからない言語の言葉が出てきたらどうしますか?多くの人はGoogle や Microsoft の翻訳機能を使って、日本語に変換するでしょう。しかし、その出てきた翻訳の言葉に「?」となることが多いと思います。その精度の高さはまだまだといったところでしょう。中島聡さんは自身のメルマガ『週刊 Life is beautiful』の中で、「DeepL」という翻訳ツールを紹介。Google や Microsoft よりも優れていると絶賛しています。

プロフィール中島聡なかじまさとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

「Google翻訳よりもイケてる」の声

DeepL という翻訳サービスのクオリティが Google や Microsoft が提供するものよりも高い、という話を聞いたので試してみました。題材は、「サピエンス全史」の作者ユヴァル・ノア・ハラリ氏が、新型コロナウィルスが世界に与える影響について書いた文章「In the Battle Against Coronavirus, Humanity Lacks Leadership」です。冒頭の段落は以下の通りです。

Many people blame the coronavirus epidemic on globalization, and say that the only way to prevent more such outbreaks is to de-globalize the world. Build walls, restrict travel, reduce trade. However, while short-term quarantine is essential to stop epidemics, long-term isolationism will lead to economic collapse without offering any real protection against infectious diseases. Just the opposite. The real antidote to epidemic is not segregation, but rather cooperation.

Microsoft 翻訳に日本語訳させた結果がこれです(違和感を感じるところを太字にしました)。

多くの人々は、グローバル化にコロナウイルスの流行を非難し、より多くのそのような流行を防ぐ唯一の方法は、世界を非グローバル化する方がだと言います。壁を構築し、旅行を制限し、貿易を減らす。しかし、短期的な検疫は流行を止めるために不可欠ですが、長期的な孤立主義は感染症に対する真の保護を提供することなく、経済崩壊につながります。ちょうど反対です。流行に対する本当の解毒剤は分離ではなく、むしろ協力です。

明らかな翻訳ミスがあり、元の文章の文脈をちゃんと理解していないことが明確です。

ぎこちないGoogleの翻訳結果

Google 翻訳の結果はこうです。
多くの人々は、コロナウイルスの蔓延をグローバリゼーションのせいにしており、そのような大発生を防ぐ唯一の方法は世界を非グローバリゼーションすることだと言います。 壁を作り、旅行を制限し、貿易を減らします。 しかし、流行を止めるには短期間の隔離が不可欠ですが、長期的な孤立主義は、感染症に対する真の保護を提供せずに経済の崩壊につながります。 ただ反対。 流行に対する本当の解毒剤は隔離ではなく、協力です。
一応意味は通じますが、全体にぎこちなさがあります。

プロに迫る品質?DeepLの翻訳結果

DeepL の翻訳は
多くの人がコロナウイルスの流行を グローバリゼーションのせいにしています これ以上の流行を防ぐには 世界を脱グローバル化するしかないと言っています 壁を作り、旅行を制限し、貿易を減らす。しかし、短期的な検疫は流行を止めるためには不可欠ですが、長期的な隔離主義は、感染症に対する真の保護を提供することなく、経済の崩壊につながるでしょう。まさにその逆です。伝染病への本当の解毒剤は隔離ではなく、むしろ協力なのです。

句読点が抜けているところが2箇所ほどありますが、翻訳そのものはとても質の高いもので、ほとんど手を入れずに日本語の記事として使えるレベルです。

「しかし」の部分だけに若干の違和感がありますが(これはどの機械翻訳にも共通しています)、”However, while …” という表現は、英語では通じるものの、日本語にするのは簡単ではありません。

そして、これがプロの翻訳者の翻訳です(参照:人類はコロナウイルスといかに闘うべきか――今こそグローバルな信頼と団結を)。

多くの人が新型コロナウイルスの大流行をグローバル化のせいにし、この種の感染爆発が再び起こるのを防ぐためには、脱グローバル化するしかないと言う。壁を築き、移動を制限し、貿易を減らせ、と。だが、感染症を封じ込めるのに短期の隔離は不可欠だとはいえ、長期の孤立主義政策は経済の崩壊につながるだけで、真の感染症対策にはならない。むしろ、その正反対だ。感染症の大流行への本当の対抗手段は、分離ではなく協力なのだ。

However, while … の部分を「だが、…とはいえ」と訳すあたりは、さすがにプロだと思います。

DeepL のレベルに至れば、まずは DeepL に翻訳を任せた上で、日本語としてきになる部分を自分で手直しをすれば良いので、十分に実用になると思います。このメルマガも、しばしば英文を引用するので、これからは DeepL の助けを借りようと思います。

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