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百数十万回も閲覧された経験で分かった、目を引くタイトル作成法

毎日莫大な量を目にするメールやSNSの広告ですが、中には思わず気になって開いてしまうタイトルがつけられたもの、ありますよね。スルーしてしまうものとの差はどこにあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、百数十万回以上閲覧された自らの経験から導き出した、目を引くタイトルの付け方を紹介しています。

タイトルを考える

現在、店頭が稼働できないという中で、ネット関係のツールや、手紙といったアナログなツールを使った発信や販促に勤しんでいる人は多いかもしれません。というか、店頭が動いていない状況で、そうした行動を取っていないとしたら、もはや手遅れでしょう。企業として流石にそんなことはないと思うので、何かしらの行動を取っているはずです。

その手段は様々あります。ECサイトということもあれば、自社や自店のブログ、メールマガジン、各種SNSなども存在します。手紙(DMも含みます)なんかも、今改めて再注目されている感もあり、そのどれを使うかは、それぞれのやりたいことに合わせてという感じでしょうか。

そんな中、全員が一様に頭を悩ませていることもあります。どうやったら、見てもらえるかです。

その情報源、発信源を、どうすればお客様(候補)の方々に見てもらえるか。結局、誰にも見てもらえないとしたら、効果は出ないのですから、ここは本当に考えどころではないでしょうか。

そうした情報源を見てもらうためには、とてもシンプルなポイントがあります。タイトルで見てみたくなるようにするということです。ECサイトなんかでいえば、特集記事のようなものがよくありますが、ああいう記事のタイトルということですね。手紙で言えば、最初の書き出しの一文や、封筒に書かれている言葉のようなことです。

これらがお客様の目を惹き、思わず読みたい、見たいと思ってもらえるものになっていないといけないわけです。でないと、手紙を開けてももらえず、サイトやブログもクリックしてもらえません。

こうしたタイトルに関しては、私も昔から結構悩みます。私のメールマガジンに関してはあえてそういうタイトルの付け方はしていないのですが、ブログなどは、見てもらえるようなタイトルの付け方をしています。

それもどこまでやれているかは何ともわからないところではありますが、これまで百数十万回以上見てもらえた経験から言うと、多少のポイントはあるように感じます。

「お客様のなりたい姿を入れる」ことと、「お客様の不満や不安を入れる」ということです(ここで言うお客様とは、見てもらいたい人のことですね)。

ここからは割と赤裸々に話します。

例えば私のブログにとってのお客様は、販売員の方や、企業の研修担当者がお客様になります。ですが、一口にそうは言っても、書く記事によってお客様は変わります。「この記事は新人販売員に読んでほしい」ということもあれば、「この記事は若手の企業研修担当者に読んでもらいたい」ということもあるのです。

まずそこで、ターゲットが誰かを明確に設定します。それができた上で、先ほどの、「その人がなりたい姿」か、「その人の抱える不満や不安」を入れるわけです。

新人販売員だったとしたら、なりたい姿は、「売れる販売員」とか、「それなりに仕事ができるようになる」とか、「基礎を覚えたい」とか、そうしたこと。抱える不満や不安は、「未経験の自分でもできるだろうか」とか、「やり方が分からなくて困っている」とか、そうしたことです。

これらがタイトルになっていると、見てもらいたい相手は、自分のことだと思ってくれて、クリックしてくれます。逆を言えば、そうでないと、クリックしてもらうことはなく、スルーされてしまうことになります。新人販売員に見てもらいたいのに、「マーケティングの基礎知識」みたいなタイトルにしてもまず見てもらえる可能性は低いですよね。

何が言いたいかというと、これを自社の発信でも考えておくべきだと思うのです。昨今、いろんな企業からメールが届き、ECサイトへの促しがあります。でもいざ見てみると、「母の日 気持ちを伝えましょう」みたいな記事が出てきたりします。誰が言おうと、どこの企業が言おうが、まったく同じことが言えてしまうタイトルなわけです。これだと、どんな人に見てもらいたいか、どんな人のなりたい姿を実現できるか、不満や不安を解決してくれるかが、さっぱりわかりませんよね。

他にも同じようなタイトルで発信しているところだらけなのに、それで見てもらえると思っているのがもう不思議でなりません。大手の企業でもそうなのです。

個人的には、ここって、接客で言うアプローチみたいなものだと思っています。接客では、「お手にとってご覧ください」とか、「ご試着できますよ」みたいなアプローチは素人同然と捉えられてしまいますよね。ある程度できる販売員なら、そうしたアプローチが質が低いものだとわかっているはずです。だから試行錯誤をしつつ、お客様がつい話を聞きたくなるようなアプローチをしている販売員は大勢います。

なのに、ほとんどの企業やお店が、そのレベルのタイトルでアプローチをかけようとしています。インスタライブなんかを見ても、「今期の新作を紹介します」とか、平気で言っているのです。いやいや、それで足を止めてくれるお客様いないでしょ、知ってるでしょと言いたくなるんです。

すみません、つい熱くなっちゃいましたが、今、発信をされている方は、こうしたことを接客に置き換えてでも良いので、少し考えてもらいたいと思います。発信をする担当ではないという方も、ぜひ考えておくべきことではないでしょうか。

ここの感覚が掴めるということは、つまり、リアルな接客でもアプローチがうまくなるとか、お客様の気を引くことがうまくなるということでもあります。

どんなタイトルで自社の情報を見てもらうか。自分なりで良いので、考えてみてください。

今日の質問です。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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