トランプ大統領コロナで制裁か?中国60社超のマスク輸出不許可へ

2020.05.08
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by 編集部サトシュウ
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米食品医薬品局(FDA)は7日までに中国企業60社以上に対し、米国市場向けに医療用高機能マスク「N95」を輸出する許可を取り消した。背景には新型コロナウイルスに対応する物資の不足に乗じ、粗悪品ともいえるマスクが出回っていて、不正業者を締め出す狙いがあると時事通信が報じている。

60社以上の中国企業を排除

「米国が経験した最悪の攻撃だ。真珠湾や9.11の同時多発テロよりひどい」と6日に語ったドナルド・トランプ米大統領。発生源で止められたはずだったと、中国を非難してからわずか1日後に、制裁とも取れるような決定が下された。

米国向けのN95型マスクの生産を許可していた中国企業は約80社。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、そこから60社以上の許可を取り消し、わずか14社に減らしたという。

米当局の規格審査を経ていないマスクでも、外国政府や独立機関による審査で一定の基準を満たしていれば、特例として流通を認めてきたが、この方針を転換したとみられる。

日本だけではなく、今世界中でマスク不足が叫ばれている。そんな医療物資が足りていない現状で、中国製品の需要は世界中で急増。しかし、我々も経験しているように、中国製品は信頼性の低いものも多く、購入した外国政府から苦情が相次いでいる。

輸入依存の脱却を目指すトランプ米大統領は4月、米国企業にマスクの増産を命じた。政権内の対中強硬派は、「世界の工場」とされる中国の地位の切り崩しを図っていると時事通信は伝えている。

今回のマスク輸出許可の取り消しで、米中関係が悪化するのは必至。中国外交部は、トランプ大統領の「真珠湾、世界貿易センターの空襲よりも悪い」発言に不快感を示しており、対立が激化するのではと見られている。

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