夏休みの分を登校させれば学習が追い付くという論理。算数的には正しいかもしれないが、実際の社会というのは算数のようにすっきりした答えが出ない。夏の登校でも学習モチベーションを保てる子どもは、恐らく自宅学習でもいける子である。
どのような環境下、身体的・心理的状況下で授業を行うのか、考えてみる。頭の中でシミュレーションすると、かなり厳しい。
ただ、オンライン学習が通学と認められるようになるなら、話は別である。夏休みの一部をオンラインで代替できれば、登校日を大幅に減らすこともできる。今回に限らず、遠隔授業ができる環境づくりを進めておくのは、今後の様々な問題に対処できる大きな力になる。
元々何のために、どのような理由で夏休みがあったのかを考える。特に熱中症問題は命の問題であり、最優先事項である。今はまだ涼しいから実感が湧かないが、もし今が7月辺りの夏真っ盛りだったら、違う議論になっているのではないかとも思う。
難題が続くが、解けない問題はないと思って、できることに前向きに取り組んでいきたい。
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