ギフトセットで単価アップ
そして、次のポイントはギフトセットとギフトボックス。それぞれの商品は単価が安いので、購入単価を上げる必要があります。そのために、ギフトセットという「まとめ販売」を考えました。セット価格は3,000円前後。買いやすい価格です。これなら、客単価が上がるのではないでしょうか。
そのギフトセットも、どことなくネーミングがおしゃれです。「テキトー男のダンディーセット」「王様の週末セット」「福来ふく玉手箱セット」。さらには、日本酒、ビール、ワインそれぞれに合わせたセットも用意されています。お客様のニーズに合わせたセットの提案です。
また、そのギフトセットには、おしゃれなギフトボックスがついています。プレゼントをされた人には、それが「珍味」だとは分からないでしょう。その上、桐でできたギフトボックス(¥1,500)も用意されています。なかなか、にくいです。
つまり、ネーミングとパッケージとギフトセットで「同じもの」が「同じものでなくなって」しまいました。しかも、おじさんではなく若い女性に人気があります。さもありなん、です。
では、この「ホタルノヒカリ」の戦略は、あなたのお店でも活用出来ないものでしょうか。ポイントは、ストーリーのあるネーミングとおしゃれなパッケージです。
今、お店で販売している商品の中から選んで、メーカーさんに特別のネーミングにしてもらったり、特別のパッケージやギフトボックスを作ってもらってはいかがでしょう。きっと「同じような商品」が「同じではない商品」として販売できる気がするのです。
そして、この方法の素晴らしいことは、さしたる費用が掛からないということにあります。あなたがネーミングやストーリーを考えれば、費用は掛かりません。パッケージにしても、「ホタルノヒカリ」方式をとれば、費用はかさまないでしょう。
ただし、ここはあなたのセンスが必要です。お客様の興味を引くネーミングと、そのストーリーを考えなければいけません。パッケージデザインもセンスが必要です。ご自分でできなければ、外部の人に頼むという手もあります。
もう、メーカーさんや問屋さんが持ってくる商品を待っているだけではいけない時代になりました。「ホタルノヒカリ」のように、勇気をもってチャレンジしていきましょう。
■今日のツボ■
- 「同じもの」を「同じものではない」ように売る方法がある
- ネーミングとパッケージを工夫すれば、同じものではなくなる
- 費用を掛けない工夫をすることも重要である
image by: Shutterstock.com