自営業者ら2752万人が加入する「国民健康保険」。27日付のNHKによると、「平成30年度の決算がまとまり、保険料収入は加入者の減少などで、5年連続で減少した」と報じている。国民健康保険の加入者は前年度から119万人の減少となった。
国民健康保険 平成30年度決算 保険料収入は5年連続減少 #nhk_news https://t.co/ibVXb6c1DE
— NHKニュース (@nhk_news) July 26, 2020
国民健康保険の加入者が119万人の減少
国民健康保険の加入者減少が続いている。これは高齢の加入者が75歳以上向けの後期高齢者医療制度に移っているだけではなく、非正規雇用者の制度改革で、国民健康保険から企業負担が生じる健康保険組合や、協会けんぽへの移行が進んでいるためとみられる。
つまり、119万人の加入者が減ったことは決して悲観的なことではなく、むしろ前向きにとらえられるのだ。それはなぜなのか?
加入者減でも財政は黒字化に
保険料収入が5年連続で減少したというニュースではあるが、その一方で、「支出は保険給付費が、前の年度から2103億円減って8兆7966億円となったため、国民健康保険全体の実質的な収支は215億円の黒字となった」ともNHKは伝えている。
保険料収入は前年度より1078億円減っていることから、支出の減少は収入減少よりも2倍の額であり、その結果黒字となっている。これはむしろ財政が健全化しているといってよさそうだ。
実際に国民健康保険から移行者が増加した医療保険「協会けんぽ」は、保険料収入が増えたため、およそ5400億円の黒字となっている。(収入:10兆8697億円/支出:10兆3298億円)
スムーズに移行が進むも高齢者医療への負担金は今後増加の見込み
したがって、国民健康保険の加入者が減ったからといって、マイナスにとらえるのではなく、移行がうまく進んでいるといえる。今後もこの傾向はしばらく続くとみられ、「国民健康保険の加入者が減」というニュースはしっかりと深読みする必要がありそうだ。
とはいえ、少子高齢化が進んでいるのは間違いない。高齢者医療への負担金の増加傾向がさらに進むことに加え、新型コロナウイルスの影響で保険料収入の減少も予想されることから、財政が厳しい局面を迎えることが予想される。引き続き、医療費の適正化を進めることが重要だ。
Twitterの反応
そりゃそうだろ。高いんだから。
国はもうちょっと考えるべき。https://t.co/gGC3oHI6Q3— 🔰たなこう氏.ne.jp🔰@JA22W (@kou1106_1106) July 27, 2020
①保険料増加要因:定年退職者の増加
②保険料減少要因:自営業→被雇用者の転換今のところ①よりも②のほうが大きいってことでしょうか?😐
国民健康保険 平成30年度決算 保険料収入は5年連続減少 | NHKニュース https://t.co/kfs86VzGng
— 人事のさとう@外資系人事&社労士 (@zsato310) July 27, 2020
少子高齢化の日本では
当たり前と言える状況ですね。個人個人で自分の資産を
守ることを考えましょう! / 国民健康保険 平成30年度決算 保険料収入は5年連続減少 (NHKニュース) #NewsPicks https://t.co/iPJ44kOHr0— 橋本 宗南@福利厚生でお金の教育 (@fp_shunan) July 27, 2020
加入者の高齢化により後期高齢者医療制度への移行!また協会健保への移行も増えているらしい。
現状の医療費増加を考えると、今後、健康保険料が上がっていくのは必須。https://t.co/quXD2rPS6l— 住宅FP・youtuber関根克直 (@fp_sekine) July 27, 2020
支出は保険給付費が、前の年度から2103億円減って8兆7966億円となったため、国民健康保険全体の実質的な収支は215億円の黒字となりました。
高過ぎるだろ健康保険料。全てのひとに必要なのに収められない若い世代のことをどうしてくれるんだよ。 https://t.co/nDwB80KCTe
— ヤヤー (@yaya_weedflower) July 27, 2020
保険っていう名前やめていいんじゃないか?
公的医療保険「国民健康保険」の平成30年度の決算がまとまり、保険料収入は加入者の減少などで、5年連続で減少しました。 https://t.co/nHZeFcpb2S
— Continental IV (@ContinentalIv) July 26, 2020
※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。
source: NHK
image by: shutterstock