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捨てると壊れる関係。家族のコレクションはどう片付ければいい?

何でも収集癖のある人っていますよね。他人に迷惑をかけない範囲であればよいですが、例えば家の中にコレクションしたものがあふれていたら家族は大迷惑。片付けたいけど片付けられない…そうなってしまうとイライラしてしまうものです。そこで今回、無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では、著者の真井花さんが見かけた印象に残るおうちを例にあげて、家族全員が妥協しつつも幸せになれるコレクションの仕方を紹介しています。

ミニカー専用の飾り棚

さて、本日は何やってたんだっけ?というお話。

今では晴れの国に住んでいますが、以前は長く関東に住んでいました。で、晴れの国に引っ越してくるにあたって、いろんな物件を見て回ったんです。中古だけでなく建てられたばかりの新築も、見ました。

その中で、今でも印象に残っている家がひとつ。それは、廊下の壁に飾り棚が作り付けられていたお家でした。これだけなら、特別印象に残らなかったと思うんです。ところがその飾り棚が印象に残ったのは、飾ってあったのが…

・ダンナ様が大好きなミニカー!!

だったからです。数えませんでしたが、50台はあったと思います。ホンモノのクルマにさえ興味の無い私。もちろんオモチャのミニカーなんて、まったく興味がありません。ですが、そんな私にも分かるほどそのミニカーは、

・マニアで
・可愛くて
・大事にされて

いました。

なんでこんな話をしたかというと。よく聞かれるんですよ。

私のシュミじゃないモノを家族が集めていて片付かない…どうしたらいいですか?

という話しを。

うーん、これ、よくある話ですよね。コレクションって、基本的にはコレクター以外には、それほど価値がない…分からないですからね。特に全く自分の趣味じゃないモノだと、理解の限界を超えてしまうんですよね。しかも、コレクションはどんどん増殖するだけなので、家の中がコレクションでいっぱいになって、動きにくくなって

あっ!それ、気をつけて!!

ガチャン!!…………( ̄▲ ̄;

みたいなことになったりしてね。やだわー。

で、みんな思うんですよね。

・これ、片付けてもいいんじゃない?

~と。特に自室だけにコレクションが収まっていたらまだ我慢できるんですが、リビングやダイニング、廊下までハミ出してくると、話は別です。

 

うん、でね。ここで、家や部屋を片付けたいと思うのは、
・家族と和やかに過ごしたい
・家族と寛ぎたい

~からだと思うんです。そりゃ、自分の部屋は自分ひとりで好きにしたらいいですが、その他の共用部分って、基本

・自分のためだけに片付けるわけじゃない

よね。フツー、家族全体のためだよね?あの、ここ、大事なとこですよ。片付けようと思ったのは

・家族のため

ですよね。自分には価値が分からないけど、コレクターには大切なもの。それを勝手に片付けたり、ましてや処分したらそりゃ

・傷つくし、怒る

でしょう。…なんか違いませんか、それ。片付けは手段だったはずなのに、いつの間にか目的にすり替わってしまったからですよね。家族が平和に寛げるんなら、コレクションがリビングにあっても構わないんじゃないでしょうか。

・でも、ハミ出しすぎているし!

という方もいらっしゃるでしょう。それは、ハッキリ言いますが、

・コレクターさんが悪い

んですよ。コレクションするのは、自由ですが、家族に不自由をかけたり、乱雑さを堪え忍ばせるのは、おかしいでしょう。コレクターさんにコレクションする自由があるように家族も家庭で寛ぐ自由があるんですから。

そこで、晴れの国に引っ越して来る時に見た飾り棚を思い出すんです。あれは、

・とてもいい妥協点

だったなあと思うんです。リビングに繋がる廊下の、とても良い場所に飾り棚はありました。来客も家族も、必ず目にするような場所です。そして、その飾り棚は自慢の逸品でいっぱいでした。が、

・他の場所には一台もミニカーがなかった

んです。リビングは、お子さんのオモチャはありましたがミニカーは全くありませんでしたね。

ミニカーのコレクターさんは、飾り棚いっぱいのコレクションだけで満足することにし、それ以外の家族は家のとびっきり良い場所をコレクションのために明け渡したんです。推測ですが、家族で話し合って、あの飾り棚いっぱいまでのコレクションだけにすることにしたんでしょう。双方少しずつ譲って

・ほど良いガマンとハッピーで

妥結したんです。家族のコレクションを片付けるときには、こんなやり方をマネしたいと思いますね。

片付けは、家族と和やかに過ごしたいからするはずのもの。片付けを目的にしてしまわないようにしましょう。

image by:TY Lim / Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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