今回の最大の学びは、メディアの教育への害悪である。テレビの教育問題へのコメンテーターは、大概全く学校現場に携わっていない人たちだけである。制作者も同様である。今回の番組でも、現場で必死に何年も清掃指導をしてきたという人は、当然皆無である。それら「業界人」や「芸能人」の意見が「正しい意見」として世間に通っている限り、メディアは教育にとって害悪でしかない。
また、メディアの意図に踊らされているのは視聴者だけではない。実は出演者たちも、ずれたものを提示されて、それに対してコメントしているのである。そう考えると、番組制作者に全ての人が踊らされているといえる。
唯一、清掃の意義は自分の手を汚して周りをきれいにすること、というところだけは放映された(勝手に「奉仕の心」などという口にもしてないテロップが入ったのは癪であるが)。自分を汚して周りをきれいにすることで、自分を役立たせると言ったのである。それは、結果的に、本物の自信につながる。
テレビをはじめとするメディアはこの真逆である。自分の手を汚さずに事を行う。しかも周りを更に汚す。
私は、自分の手が汚れてでも、この教育の世界をきれいにしたいと強く願っている。それは奉仕の心からではなく、自分の命を最大限に輝かせたいからである。
根本・本質・原点という、師の教えに従い、これからも精進していきたい。
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