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元公明党委員長が暴露「池田大作名誉会長ミイラ化計画」の本気度

全世界に数多くの信者を抱える創価学会ですが、その内部ではかつて驚くべき「計画」が密かに進行していたようです。評論家で創価学会に関する著作もある佐高信さんは自身のメルマガ『佐高信の筆刀両断』で、元公明党委員長の矢野絢也氏が自著で明らかにした「池田大作氏ミイラ化計画」を紹介。学会エリート集団のトップたちはなぜ、仰天構想を思いつくに至ったのでしょうか。

※本記事は有料メルマガ『佐高信の筆刀両断』2020年5月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

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池田大作氏「ミイラ化計画」

民主主義のイロハも知らない自民党と維新、そして公明党が検察まで政権の言いなりにしようとする法案を出した。自民党や維新は知らないというより、民主主義に反感を抱いて、知らなくて悪いかと居直っているが、問題は“下駄の雪”の公明党とその背後の創価学会である。彼らは池田センセイに判断をゆだねて、自分で判断したくない。それが信仰というものなのだろうか。

いま、『池田大作と宮本顕治─創価学会と共産党』(平凡社新書)を書いているが、公明党の委員長までやりながら、その後、学会員の糾弾を浴びることになった矢野絢也の『私の愛した池田大作』(講談社)で、池田のミイラ化計画があったことを知って、そこまでやるのか、と唖然とした。矢野が書記長だった頃に、学会の長期戦略を練っているエリート集団のトップが、池田が亡くなったら遺体をミイラにしたい、と相談してきたという。

彼らは真剣に、池田家を聖家族に仕立て上げなければと考えていた。キリスト教の歴史などを参考にして、そのためにはどのように奇跡を演出すればいいかを研究していたのである。矢野は「正気かいな」と思いつつ、「キリスト教から学ぶ時も、きれいごとだけ見とったんではアカン。一方で恐怖もないと、人は支配できんの。『ヨハネ黙示録』なんか一番おもろいで。キリストは世界の終わりに人を裁いて、永遠の命を与えられる者と地獄に堕ちる者とを分けると書いてある。地獄に落とされたらかなわんさかい、人は必死で信仰に励むわけや。優しいだけのキリストではアカン、ちゅうこっちゃ」と面白半分に答え、遺体を永久保存して池田版「レーニン廟」を作りたいと言うのに、「しかし、日本では死体にヘタに手を加えたら、死体損壊罪という罪に問われるぞ」と説明した、すると相手は、「そうなんです。だからそこを政治の力で、なんとかできないかという相談なんです」と食い下がる。結局、この時は、「法律から変えなアカンさかいなあ。もうちょっと公明党が大きくならな、無理やな」と引き取った。この後を矢野はこう続けている。

こんな馬鹿げたことをまさか池田氏が指示したとは思わないが、池田氏に『後世に名を残したい』という強い執念があるのは間違いない。このように笑い話としか思えないテーマが大マジメに議論されるのも、世間とは感覚がズレているゆえであろう。

矢野の『私の愛した池田大作』は2009年12月に出ている。前年に矢野は言論活動の中止を強要されたとして学会を訴えたが、『朝日』『読売』『毎日』はそれを報ぜず、『産経』と『東京』だけが記事にした。

私は矢野と『週刊金曜日』の2009年9月18日号で対談したが、学会の監視下にある矢野の自宅を訪れるのは、ある種の覚悟が必要だった。

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『池田大作と宮本顕治』をなぜ書いたか

8月11日に発売される『池田大作と宮本顕治』(平凡社新書)は、ある意味でコロナが書かせた本である。いろいろな集会等が中止になって家にこもることが多くなった私は、『自民党と創価学会』(集英社文庫)の続編ともいうべきこれを2ヵ月余りで書き下ろした。

1975年に創価学会の会長(当時)だった池田と日本共産党幹部会委員長(同)の宮本が作家の松本清張の仲介で会談を重ね、お互いに尊重し合うという「創共協定」を結んだことは、いま、ほとんど忘れられている。

会談は『毎日新聞』に連載され、『人生対談』(毎日新聞社)と題してまとめられて、1975年末に刊行された。

一見ほのぼのとしたこの対談は、池田が言論出版妨害を特に共産党に攻撃されたので、それをかわす下心を持って進められた。だから、直接争っている公明党には遠慮せずに共産党を批判しろと言っていたのである。

出版妨害は藤原弘達の『創価学会を斬る』(日新報道)を主な対象として行われたが、それに抗議して、作家の五木寛之、野坂昭如、結城昌治、梶山季之、佐野洋、戸川昌子が、創価学会系の雑誌『潮』等への執筆拒否を宣言した。のちに私は鎌田慧と共に、公明党が自民党と連立政権を組んだ時に、同じように執筆を拒否した。芸者が特定の料亭への出入りを自ら止めるもので、それなりの覚悟が要る。

それはともあれ、池田が女性幹部をレイプしたとして訴えられた信平裁判というのが起こる。『月刊ペン』がそれについてのキャンペーンを張ったので、それを抑えるために、黒幕の笹川良一が動く。

その時の良一の指摘が興味深い。

このようなことで、創価学会と、自分に近い立場の民族派と言われる人たちが争うことは、日本のためにならない。創価学会は戦後、共産主義に対する防波堤となって、底辺の人たちをアカに走らぬよう引き止める役割を果たしてきた。これからもその役割はまことに大切である。その指導者である池田大作先生を女性スキャンダルなどで傷つけることは、国家的な損失である。何とかしたい。

『月刊ペン』の編集長はいきなり逮捕されたりしたこともあって徹底抗戦を主張していたが、社長は笹川の意向を無視できない関係だった。

それはともかく、「底辺の人たちをアカに走らぬよう引き止める役割」を創価学会は期待されてきた。

だから、「創共協定」をめぐって、両組織の幹部が下会談を続けていた時、共産党が学会に政党支持の自由を求めると、学会の幹部は、いま公明党支持をはずすとみんな自民党に行ってしまうと反対し、こう続けたという。

公明党支持というのは、むしろ、学会員が自民党に走る傾向の歯止めになっているのだ。

私はその歯どめをはずすために『池田大作と宮本顕治』を書いた。(メルマガより一部抜粋)

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