世界が日本に似てきたものがもうひとつ。
子供がもっている人間観、家族観、社会観、国家観と道徳観が日本もアメリカもよく似てきた。日中間もホントはそうなっていると思う。日本のマンガ、アニメ、映画、ゲームは子供の世界から広く深く大人にも浸透しているからで、それがソフトパワーである。武力による国家間戦争よりこの方が重大だと中国共産党は恐れているそうだ。
おそるべし、日本のソフトパワー。
アメリカ国務省の人は、「これから日本へゆくが、まず子供にマンガの勉強を教わってからゆく」と言っていた。日本のソフトパワーは笑わせながら勝つから、無手勝流で、これを武器に使うとよい。
あるアメリカ人が「ヒラリーが負けてホントーによかった。もし勝っていたら世界は戦争続きになる」と言っていた。「ヒラリーは病人だ。長くは続けられない」という看護系の人も。
ヒラリーとトランプがぶつかったとき、メディアやシンクタンクや評論家・学者はヒラリー側についていた。日本の新聞・テレビもそうだった。予測が大外れで全滅したから、全滅の理由を調べるメディアもないという惨憺たるもの。これは一般読者の方が常識豊かで、ヒラリーの方が焦っていたと今なら分かる。アメリカ人よりも日本人一般の常識の方が落ち着いている。
高度情報化社会がくると言われたが、日本はとっくにそうなっていたようである。
編集長 柴田忠男
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