野党は安倍氏の国会招致を求めている。自民党内でも厳しい見方が出ているという。
自民党では26日、厳しい見方が相次いだ。伊吹文明元衆院議長は二階派総会で「首相の肩書を外して憲法改正の旗を振れる立場になったが、しばらくは無理だろう」と指摘。岸田派中堅は「答弁と全然違う。悪質だ」と批判し、竹下派の竹下亘会長は記者団に「政治資金の問題だから細心の注意をして対応しなければならない」と語った。
● 安倍氏、影響力維持に痛手 「再々登板」の期待後退も―桜を見る会(11月27日時事コム)
11月25日の衆院予算委員会で、宮本徹議員(共産)の「1年にわたり安倍前総理は虚偽答弁をし、菅総理も擁護発言を繰り返した。真相解明を総理の責任でするべきではないか」との質問に対し、菅首相はこう答えた。
「捜査にかかわることであり、答弁を差し控えたい」
毎度お決まりの逃げ口上にはうんざりする。どういう因果か、答弁拒否を得意とするこの人が国のトップなのだ。
一国の総理ともあろうものが、二代そろって国会を軽視し、ウソをついたり、説明を拒んだり、口を閉ざしたりする。そして、権力をめぐって欲深き暗闘を繰り広げる。コロナ禍にあえぐ国民は、彼らの愚策に翻弄されながらも、騒ぎ立てることなく耐えている。どうにかならぬのか。政治の耐えがたき堕落。
image by: 首相官邸