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Young businessman holds his hand near ear

プロのコンサルを雇っているのにジリ貧になる会社や店の共通点

いくつもの企業をコンサルティングし、改善のアドバイスをしている人気コンサルタントの中久保浩平さん。中久保さんは自身の無料メルマガ『ビジネス真実践』で、一向に改善できずジリ貧になっていく会社やお店の共通点について語り、その状況からの打開策を打ち出しています。

認めないと何も変わらない。

コロナ禍以前のお話。

コンサルティングさせてもらっても一向に何の改善も改革も進まず、現状のまま成果も上がってこない、むしろ、ジリ貧になっていくという会社やお店が時々ありました。

そのような会社やお店の経営者の共通点が、「いやっ、うちはこれまでこれでやってきたんだ」「今更、新しいやり方でやるにはリスクが大きい」「以前は、これで上手く行っていたんだ。今はとにかく我慢の時期だ」など、とにかく改善や改革をしなければならないことがわかっていてもそこに踏み込めないというものです。

アドバイスや提言に耳は傾けるものの新しいやり方に抵抗し、結局何の改善もないまま、現状維持若しくは右肩下がりで、終わるのです。

今までこのやり方でやってきたからそれを続ける、それ自体には何の問題もありません。問題は「そのやり方では通用しなくなっている、ということを認められない」ところにあります。

明らかなに売上低迷、顧客減少が続いていて瀬戸際に追い込まれていても、「続けていればまたきっとよくなるよ。それまで我慢、我慢」「今までこれでやってきたんだ。これでやっていくことに意味があるんだ」というように意固地になってしまうケースが多いのです。

その、今までのやり方でやってきて、以前は上手く行ったかもしれないけど、現状、ヤバイんでしょ?これから先もそのままじゃヤバイんでしょ?ということが頭で分かっていても、中々認められないのです。

当然、新しいやり方に変えるということや抜本的に改革をするということに対して、本当に上手くいくのかどうか?というリスクはあります。実践してみないと分からないことです。

それでも今までやってきたやり方ではなく、これから変えていくという方向に目を向けないと先はありませんその為には、まず今までのやり方はもう通用しない、ということを認めることです。

特にコロナ禍の現在からこの先、到底今までのやり方では通用しません。そのことを認める。認めることによって、必然的に思考や行動が次へ行きます。重要なのは「認めて次の発想、思考、行動に向かう」この流れです。

しかしながら、これまでのやり方ですっかり慣れているためそれを根本的に変えていくのは一筋縄では行かない場合だってあるかも知れません。特に現場レベルでは混乱をきたすこともあるでしょう。

ですが、経営者は勇気をもって「これまでのやり方ではもうダメだ。申し訳ないが、これからはこれでいく」ということをスタッフに明確に示す必要があるのです。

経営者自身が、今までのやり方に固執し、しがみついていくと、会社としての進化はありません。今だけ我慢していれば、いずれコロナもなくなるし、なんとかなる、なんていうのは絶対ダメです。

これまでやってきたやり方をゼロから新しいやり方に変えていく。となると、ほんとに大変なことなのは百承知です。しかし、コロナがなくなっても外部環境(市場や業界)は不変、なんてことはないのですから、それに応じ会社も変化していかなくてはならないのです。

なので、これまでこのやり方でやってきたから…では通用しません。

さらに、やり方に正解なんてありません。過去に上手く行ったから、というのも正解ではありません。現在上手くいっている、というのも正解ではありません。唯一正解といえるのは、現実の中で少しづつでも変化、進化し、時代に即していくことです。

経営者は特に「常に今のやり方を疑う」くらいでいましょう。

■今日のまとめ

「成功したやり方に固執すると先はない」

・自社の中で、今までのやり方で問題となっている点やどこかに歪みを感じるなという点をノートに書き出す
・書き出したことについて社内で話し合う
・過去の成功体験に囚われすぎていないか?社内で話し合う

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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