その上、第一波も第三波も、収束に転じたピークアウトは、全て、緊急事態宣言とは無関係。宣言前にピークアウトしてるのが実態。さらに言うと、宣言前後で、収束速度が変化した形跡すら認められない。
「緊急事態宣言で感染が減少。でもまだ多いから延長が必要」という認識が今の趨勢。でもそれは今の陽性数が2週間前の感染者数だって事を考えてない。感染日で見ればピークは宣言の遙か前の年末.
宣言で減少に転じたのでは無いのです.
…第一波時と同じ風景…我々は何度同じ誤解を繰り返すのでしょう? pic.twitter.com/LbbxP2luNn
— 藤井聡 (@SF_SatoshiFujii) February 1, 2021
そしてより決定的なのが、緊急事態宣言エリアとそれ以外とで、感染者数の推移パターンはほぼ同じ、という事実。
驚きました…今集計したのですが緊急事態宣言エリア(11都府県)とそれ以外の感染者数推移がほぼ同じ!!
…と言う事は、控えめに言っても緊急事態宣言に効果が無かった疑義が極めて濃厚.
時短や自粛のせいで店が潰れ自殺者が増えているのに…一体何の為の自粛、時短そして延長だったのでしょうか…??? pic.twitter.com/8wdHlco0k7
— 藤井聡 (@SF_SatoshiFujii) February 4, 2021
これらの諸事実はいずれも、感染収束に対して自粛する意味が十分に存在していない可能性を明確に示すものです。
「だから、感染者数が目に見えて減るまで緊急事態宣言を続けるべきだ。」
→間違いです。
そもそも、宣言と感染者数の因果関係が無い可能性が濃密にある以上、そんな事が言える筈がない。しかも、仮に因果関係があるとしても、今、目にしている感染者数ってのは2週間前に感染した人の数。だから、「目に見えて減るまでやる」なんてやってたら、「2週間も無駄に自粛を人々に強要する」ことになる。だから、(仮に宣言に効果があるとしても)2週間後の感染者数の見込みをベースに(安全度も一定見込みつつ)解除することが必要。
そして何より、自粛や宣言によって、倒産と自殺が増えること「だけ」は「確実」。
つまり、緊急事態宣言は、それによる深刻被害だけは明確にある一方で、効果が無い疑義が濃厚だし、仮にあってもそんな風に感染者数が目に見えて減るまで待ってたら少なくとも2週間も余計に待ちすぎなわけで、感染者数が目に見えて減るまで待つ必要なんて絶対有る筈がない。