仏像バージョンも?なぜ中国で「トランプ・グッズ」がバカ売れ中なのか

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米トランプ前大統領の選挙戦敗北が確実となって早3ヶ月。一部の熱狂的なトランプ信者は今も「次期大統領」を諦めていないようですが、その人気が「意外な国」で続いているようです。メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんは、あの中国で「トランプ・グッズ」の人気が衰えないことを紹介。あれだけ中国を敵視してきたトランプ氏の人気が、中国で続いているという理由は何なのでしょうか?

中国ではいまだに売れ行き好調のトランプ・グッズ

ぶっちゃけ、トランプ前大統領の人気は衰えず、共和党の議員にとって資金集めはトランプ頼みとなっている。

そのため、当のトランプ氏もあきれており、「いい加減にしろ!俺の名前を勝手に使って金集めをするな」と、得意のツイッターで怒りをぶちまける有様だ。

とはいえ、トランプ人気の最大の発生源は中国であろう。

いまだにネット上ではトランプ関連商品が絶大な人気を博している。

アリババが経営する中国最大のネットショップ「タオパオ」では次々と新たなトランプ・グッズが売り出され、好調な売れ行きを記録しているというから、驚く。

最近のヒット商品としては、「西天dong佛」(西洋の何でも知っている仏様)が話題となっている。何かといえば、仏様の格好をしたトランプ像である。目をつむり座禅を組み、瞑想をしている禅僧に他ならない。売り文句は「あなたの会社を復活させます」というもの。

トランプ前大統領の有名なスローガン「Make America Great Again (アメリカを再び偉大にする)」をもじったわけだ。人民元999元(約1万5000円)で売れ筋となっている。

これまでも、トランプの顔を刷り込んだトイレットペーパーやトランプの髪の毛を彷彿とさせるトイレの掃除用ブラシ、トランプを茶化した漫画入りのTシャツなどが売られてきた。

派手な言動で中国批判を繰り返してきたトランプ前大統領は中国人にとっては憂さ晴らしとなる格好の標的になってきたものだ。

新型コロナウィルスが中国の武漢で発生したと言われたため、トランプ前大統領は即座に「武漢ウイルス」とか「中国ウイルス」と言い始めた。

そんなトランプ前大統領が夫妻で感染したとのニュースが伝わると、中国ではネット上で大騒ぎとなった。

曰く「これはアメリカの建国記念日の特別プレゼントに違いない」。

要は、多くの中国のネット市民にとっては、トランプ前大統領ほど良くも悪くも話題性があり、お金儲けにつながる素材はない、といっても過言ではないわけだ。

ぶっちゃけ、バイデン大統領では地味過ぎて、勝負にならない。

実際、中国ではバイデン・グッズはほとんど店頭に並んでおらず、依然としてトランプ・グッズが幅を利かしているのである。

とはいえ、トランプを模した仏様を拝んでも、どれだけご利益があるのかは、保証の限りではないだろう。

image by: Gino Santa Maria / Shutterstock.com

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例えば…
「爆買い」中国人観光客を上回る金額を日本で消費している国がある!?
「発明王エジソン」の遺言を頼りに、無料の無限エネルギー開発に成功した企業がある!?
「不動産王」にしてアメリカ大統領候補トランプ氏に、北方領土問題解決の秘策あり!?
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【著者】 浜田かずゆき 【月額】 ¥550/月(税込) 【発行周期】 毎月 第1〜第4金曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

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