厚労省の宴会叩いて得意顔。モーニングショー玉川徹氏の異常性と「まん防」報道の問題点

 

後で聞いた話だが、「ゆとり教育」推進時代の文部省も、実は反ゆとりで頑張っていた役人はたくさんいたらしい。

マスコミを味方につけると、それがその省の方針だと思われるのだろうが、この程度の知識もなしにニュースを垂れ流して正義の味方面をするのはいかがなものかと思う。

しかし、こういう背景をまったく考えないで、深夜まで会食をしたという外形的なことだけをとらえて、正義の味方面をして、ボロクソに相手をたたく人がいる。

たとえば、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」の玉川徹氏は、厚労省の老健局の職員たちが、その日まで働き詰めで深夜まで頑張っていたということに対して、「そんなことを言うならICUで働いている医療関係者はみんな働きづめですよ」というようなことを言い、さらにこういう奴らがいるから彼らがもっと大変になるというような発言をした。

ICUで頑張っている人間がへとへとに疲れているのに、テレビ局の連中の正義の味方面で、仕事が終わっても温かいものの一つも食べられない。

ときに「慰労をやろう」という人間の心理もわからないし、メンタルヘルスを丸無視する人間がテレビコメンテーターや感染症学者という種族の人間のようだ。

宮崎哲弥氏にいたっては、「だから私は前から送別会を禁止すべしと言ってきたんです」としたり顔でいう。

彼らからクラスターが出たなら、言わんこっちゃない話になるかもしれないが、会食が犯罪行為のようになる国の現状はどうだろう?

何度も言うが、コロナという病気は薬もワクチンもないのに、大多数が無症状で例年のインフルエンザと同等の死者数(これはワクチンも薬もあっての話だ)の病気である。

そのために慰労も禁止、心のケアのための会食も禁止という「心」の無視が当たり前になっている現実が怖い。

しかし、いっぽうでまともな人間やまともな医者は、コロナの怖さが過大評価されていることもわかってきたようだ。

それをまとめた鳥集 徹氏の対談集『コロナ自粛の大罪』はかなりベストセラーのようで、楽天ブックスでもAmazonでも品切れ状態だ(私も対談者の一人である)。

この中の対談者の一人である木村 盛世氏の『新型コロナ、本当のところどれだけ問題なのか』もどうみても、5類感染症の新型コロナを2類にしている問題点を痛切に指摘している。

医者でもなんでもない調べ魔の小林よしのりさんなどもはるかにまともなことを言っている。

実際、本当のところはまともな医者はこの病気を過度に怖がっていないのだろう。

実は、私は勤め先の国際医療福祉大学の辞令交付式というのに出たのだが、ちょっと例外の時間帯をのけて理事長はずっとマスクをはずし、訓示を垂れていた。

もちろん、この大学は積極的にコロナ患者を引き受けているので、ワクチン接種が優先されるらしく(私は蚊帳の外だが)、理事長(もちろん医師である)もすでにワクチンを受けているからこのような行動が可能なのかもしれないが、まともな医者の考えることは基本的に同じとホッとしたものだ。と言いながら私はマスクを強制されていたが。

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