東京五輪「今さらバイト大募集」は日本の恥。森喜朗の“やりがい搾取”にボランティア大激怒

2021.04.12
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by tututu
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東京オリンピック・パラリンピックで活動する大会ボランティアに向けた研修が10日から始まった。約8万人が対象で、70の分野ごとに7月まで実施される。NHKなどが報じた。ボランティアをめぐっては、東京五輪組織委の森喜朗前会長の女性蔑視発言を受けて辞退者が相次ぐなど混迷を極めた。その一方、求人サイトでは五輪関連のアルバイト募集が急増するなど、開幕直前になって大会運営を行う方針の見直しが行われているようだ。

東京五輪で“今さら”アルバイト大量募集

東京五輪の開催まで約3カ月。水泳では池江璃花子がリレーでの五輪出場を決めるなど、選手選考が進んでいく中、大会運営側は大慌てで準備を進めている。

オリンピックやパラリンピックの運営には、大会ボランティアや都市ボランティアなどが携わることが通例で、東京五輪でも当初は約11万人の無償ボランティアが動員される予定だった。

しかし、今ネットの求人サイトには、五輪関連のアルバイトとみられる募集が急激に増えているのだ。

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テレビCMを頻繁に放送している大手求人サイトを実際に覗いてみると、はっきり東京五輪とは記されていないものの、「国際的スポーツイベントSTAFF」となっており、明らかに五輪関連のアルバイトだと思われる。

五輪バイト(モザあり)

時給 1,400 ~ 1,600円で、仕事内容は「国際的スポーツイベントの運営補助」「会場内外誘導」「入場列の整理」「座席の案内」「車両の誘導、整理」「スタッフのパス確認」などとなっている。

これだけ見ると東京五輪とは決めつけられないものの、アピールポイントには「この夏だけの激レアバイト」とあり、さらに勤務地は「オリンピックスタジアムなど」と書かれていた。

求人募集のタイトルには東京五輪のアルバイトだと明らかにできないものの、中身を読めば五輪の仕事だと暗にわかるようにしているのかもしれない。

また、別の求人サイトでは、飲食売店やラウンジのアルバイト、英語案内などの派遣社員の募集なども目にすることができた。

ボランティアの“やりがい”を搾取した森氏の発言

大会組織委員会は当初、無償ボランティアだけで運営していこうとしていたものの、森喜朗前会長の女性蔑視発言などで辞退者が激増。予定していたより、約3万人のボランティアが足りなくなったとみられる。

募集されているアルバイトや派遣社員の職種と、もともとボランティアとして募集していた職種は重なるものが多い。

人が足りなくなり、仕方なくアルバイトなどに切り替えたと推測できるが、同じ内容で報酬が発生する人としない人が出てしまうのは、明らかに不公平で、“やりがいの搾取”といえそうだ。

こうした疑問に対し、大会組織委員会はITmediaビジネスオンラインの取材で、「役割や活動にたいする責任の有無なと、スタッフとしての性質が大きく異なり、代替の関係にない」と回答している。

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はっきりとした違いがあるように思われないが、複数の求人サイトでアルバイトを募集しているところを見ると、報酬ありでも苦労しているとみられる。

7月23日の開幕まで3カ月。東京五輪開催に向けたハードルはさまざまある。

image by : Tomacrosse / shutterstock

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