IOC、東京五輪の開催断言を撤回も?「最悪の一大感染イベント」を海外メディアが痛烈批判、日本窮地に

2021.04.14
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by tututu
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国際オリンピック委員会(IOC)は13日、東京五輪の開幕まで14日で100日となるのを前に、コーツ調整委員長のインタビュー映像を公開した。その中でコーツ氏は「大会は必ず開催され、7月23日に始まる。予定通りに行われる」と断言した。共同通信が報じた。一方、アメリカやイギリスの有力紙が相次いで五輪開催に異を唱えるなど、日本は窮地に陥っている。

IOCのコーツ氏「東京五輪は確実に開催」

1日当たりの新規感染者が大阪府で初めて1000人を超え、東京都でも500人以上の陽性者が判明した13日、コーツ氏から五輪開催へ向けて自信あふれるメッセージが寄せられた。

コーツ氏は「大会は確実に開催される。私はこの大会が開かれ、もっとも安全な大会になると断言できる」としたうえで、一般市民、選手、そのほか全ての参加者の安全が確保されるよう、あらゆる対策を講じている」と訴えた。

また、オリンピックを開催することについては、「パンデミックに人類が勝利したことを示すことができる」として、その意義を強調した。

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NYタイムズ「五輪開催は最悪のタイミング」

一方、海外メディアは東京五輪開催について否定的な意見を述べている。

12日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、日本で新型コロナウイルス感染が収まらずワクチン接種も滞る中で東京五輪を開催するのは「最悪のタイミング」であり、日本と世界にとって「一大感染イベント」になる可能性があると報じた。

さらに、「このままの五輪でいいのか」と題した評論記事では、人権問題絡みでボイコットの動きがある北京冬季五輪を含め「五輪の在り方を再考すべき時が来ている」と主張。東京五輪は当初予算を大きくオーバーし、国民の多くは大会の延期か中止を求めていると指摘した。

ガーディアン「五輪続行はリスク」

また、英紙ガーディアンも東京五輪開催について懐疑的な見方を示している。

同紙(電子版)は12日付で、東京五輪に関する見解として「ショーを続ける必要がありますか?」という社説を掲載。

「ホスト国の日本でも開催に大多数の人が反対している」とし、「通常ならチケット販売の遅れやスタジアムの未完成が懸念事項になるが、(コロナ感染で)今回の不安はそれを遥かに超えている」と報じた。

記事では日本のワクチン接種事情についても触れ、「日本のワクチン接種プログラムはほとんど軌道に乗っていない」と指摘。ブラジルやインドなどの現状を解説し、五輪開催は非常にリスクが高いとしている。

さらに、「日本と国際オリンピック委員会(IOC)はこの大会が本当に正当化できるかどうか自らに問い掛けなければならない」とし、大会開催のリスクを強調した。

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果たして、東京五輪は「パンデミックに勝利した象徴」になるのか、それとも「一大感染イベント」になるのか。東京五輪開幕まで残り100日となった。

image by: kovop58 / shutterstock

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