4年制大学に入ると「将来の年金額が少なくなる」って本当なの?

 

じゃあ、20歳から60歳まで厚年に加入した人と比べてみましょう。

2.昭和31年4月1日生まれのB助さん(同じく65歳)

20歳になる昭和51年3月から60歳前月の平成28年2月までの480ヶ月間厚生年金に加入。A夫さんと給与水準は同じで、報酬比例部分年金は同じ1,241,415円だったとします。

65歳からの年金として差額加算と老齢基礎年金を計算します。

・差額加算→1,628円×480ヶ月(上限)-780,900円÷480ヶ月×480ヶ月=81,440円-780,900円=540円

・老齢基礎年金→780,900円÷480ヶ月×480ヶ月=780,900円

年金総額は報酬比例部分1,241,415円+差額加算540円+老齢基礎年金780,900円=2,022,855円になりました。

A夫さんと厚年加入期間と給与水準も同じ条件でしたが、年金額の内訳は全く違いますよね。B助さんは20歳から60歳までバッチリ厚生年金の被保険者期間で埋め尽くされているので、老齢基礎年金も480ヶ月として満額支給されます。20歳から60歳をはみ出る差額の厚年期間が無いので差額加算が低くなったけど、老齢基礎年金がその分多くなりA夫さんと同じ額になりました。よって、給与水準も加入期間も同じであれば、内訳は変わる事はあるけども年金総額としては同じになる。とはいえ、年金には多くの制度があるので例外はよくある。

さて、62歳の時にA夫さんとしては老齢基礎年金が満額にならない事が、なんだか中途半端な感じがしたためどうしても満額にしたかった。気になる人は気になるようです^^;

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