辛坊治郎氏、航海中にトラブル発生。波乱の太平洋単独横断を船上緊急レポート

 

暇人S
それから数日、穏やかな天気が続いていたようで、定期連絡も途絶えがち。4日火曜15時に一度定期連絡が入りましたが、途中で切れてしまいました。

とはいうものの、メインセールのトラブルは無事応急措置ができたようです。どうやって直したか、そこで通信が切れてしまたんです。誠に申し訳ありません。

そして5月5日になりました。

5月5日水曜17時30分

今日はオホーツク海で発達した巨大低気圧から伸びる寒冷前線通過に伴って一日雨でした。風速は最大25ノットぐらいなんですが、四方八方から波が来る中で、突然風速が0になったりと不安定な1日で操船に苦労しました。やっぱり雨だと気が滅入ります。

応急措置で上げているメインセールとストームジブが機能しているのは立派だなと言う感じです。

今日非常に需要なことは、東経175度を越えたと言うことです。なぜ重要かというと北太平洋は東経175度までが日本の海上保安庁の管轄、それを超えるとアメリカの沿岸警備隊コーストガードの管轄なんです。

なので、ここから先、私が遭難したら助けに来るのはアメリカ政府ということになります。なので東経175度は日付変更線を越える以上に重要なんです。

現在、72時間以上エンジンをかけずにセールだけで走っています。セールを3枚あげることで船がかなり安定して、東に向けて走っています。

今夜結構大荒れの予報で、今日から明日にかけて、おそらく日本近海の低気圧による最後の洗礼になりそうです。これをクリアすると次に日付変更線、そして高気圧の淵を回りながらアメリカに近づいていけるという目算です。

(この記事はメルマガ『辛坊治郎メールマガジン』2021年5月7日配信分の一部抜粋です。続きはご購読の上、お楽しみください)

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image by: 辛坊氏提供

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