【入江悠監督】KAT-TUN主題歌の裏話も!『ジョーカー・ゲーム』制作秘話に迫る

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『ジョーカー・ゲーム』公開直前!入江悠監督、独占インタビュー

1月31日に、亀梨和也さん主演で公開される本格スパイサスペンス映画『ジョーカー・ゲーム』で監督を務める、入江悠さん。まぐまぐでは現在、『入江悠presents「僕らのモテるための映画聖典」』というタイトルで有料メルマガを配信している。今回は、以前、まぐまぐで有料メルマガを立ち上げる時に行ったインタビューと現在のメルマガの内容が大きく変わっているということで、再度インタビューを行った。

 

――それでは入江監督、よろしくお願いします。

入江「よろしくお願いします」

――今回は前回インタビューをした3年前から、メルマガの内容が大きく変わったので、インタビューを再収録するということでお越し頂いたんですが、監督の最新作『ジョーカー・ゲーム』のことなども合わせてお話しを聞かせて頂ければと思います。

入江「はい、わかりました。よろしくお願いします」

――以前、入江監督は『SR サイタマノラッパー』という3部作映画の制作費用捻出のためにメルマガを配信していたと思います。3部作の制作が終わり、メルマガも辞めてしまうのかなと思った読者さんもいたかと思いますが、現在もタイトルを変え配信を続けてらっしゃいます。この「続けよう」と思った動機から教えて頂きたいのですが。

入江「そうですね、昔は自主映画を作る費用捻出のためにやっていました。で、その制作が終わって、メルマガのことを振り返ってみた時に、このまま辞めてしまうのはもったいないと思ったんです。そんな時に、『映画の評論をガチでする媒体ってあまりないな』ということに気がついたんですよね」

――なるほど、そしてこのメルマガをそういった媒体にしようと思ったということでしょうか?

入江「そうですね、結局、雑誌とかって売るためにはアイドルに出てもらったり、話題性のあるモノを取り扱わないといけないじゃないですか。そういう状況だと『この演技は良かったけど、前はダメだった』みたいなことをガチで書くと差し障りがあるんだろうなと思ったんです。昔だと一般的な映画誌が女優の高峰秀子さんの演技を「前作は良かったけど、今回は駄目だ」とか、しっかり論拠をあげて書いているんですね。提灯記事とは言いませんが、今はある程度、その人を立てなきゃいけないという側面があると思うんです」

――はい確かにそれはあると思います。

入江「もちろん、ゴリゴリに批評している雑誌もあるにはあるんですよ。でも、僕も寄稿したことがあるんですが、その雑誌、原稿料はゼロだったんですね。要するに“好きに書いて良いよ、だけど原稿料はないよ”っていう(笑)。何というか、いびつな二極化が進んでいるなと感じたんです。『もうちょっと読者寄りのメディアがあって良いんじゃないか?』と思っていた時に、だったらメルマガでやれば良いじゃんと思ったんですよ」

――なるほど、確かにメルマガならできますしね。

入江「もうひとつテーマとして持っているのが“映画館に行って欲しいな、映画館に行くきっかけになればいいな”というのがあります。僕らのメルマガは毎週新作も取り上げるので、メルマガを読んで気に入った作品、興味を持った作品を見るために映画館に行ってもらうというサイクルを作りたかったんです」

――入江監督はご自身が映画監督でありながら、メルマガ内で他の方の作品を評論するじゃないですか。この点についてはどうお考えですか?

入江「そうですね、僕自身も映画監督だし、メルマガに寄稿してもらってる駒木根隆介は俳優、林賢一は脚本家ですし、まあ何というかリスクはありますよね。同業者には「よくやってるよね、そんなことして大丈夫?」ってたまに言われます」

――でも辞めずに続けてらっしゃいますよね。

入江「でも昔の本とか読むと先輩方もけっこうやってるんですよね。大島渚監督なんかも同世代の映画監督の作品をけっこう批評してますし、僕の大好きな映画『陸軍中野学校』の増村保造監督なんかも同時代の映画や、ある種アンタッチャブルだった大巨匠、黒澤明監督の作品だってちゃんと正面から良いところと悪いところを論じているんですよ。むしろそういうのがなくなっているのは今だけなのではという思いがあるんです」

――映画制作の大変さを知っているだけに同業者を評論することに抵抗はありませんか?

入江「いわゆる映画評論家ではない“作り手側”が評論することは、新たな切り口として読者さんも喜んでくれるのではないかなと思ったんです。作り手側だからこそわかる『ここ手を抜いたでしょ』とか『このシーンはよく思いついたな~』とかがあるんです。また、映画を作る上で外せないお金の話とか俳優の気持ちなどは当事者だからこそしっかりと語れることではと思っています」

――ご自身の作品を同業者に評論されることもあるんじゃないですか?

入江「僕も評論されることはありますけど、何というか、それで逆に鍛えらている感じもあります。その評論に対してツッコミが入ることもあるでしょうし、そうなれば執筆者も鍛えられますし、ある意味対等だと思います」

――入江監督はどんな目線で映画を見て評論するんですか?

入江「最初の頃はダメだなと思うところが目に付きました。でも、だんだんと良いところを見つけようという目線に変わりました」

――具体的にはどんなところでしょうか。

入江「そうですね……僕はハリウッド映画が大好きで、ハリウッド映画を見て育ったんですが、やっぱりどう頑張っても日本映画はハリウッド映画にはならないんですよ。ということは『良いところをひたすら追求するしかない』ということに気づいたんです。最近では大林宣彦監督にそれを感じました。自分の得意なところ、好きなことだけをひたすら追い続けていった結果、ある種いびつかもしれませんがしっかりと面白いものになるということですかね」

――なるほど、弱点を克服するのではなく、ひたすら良いところを伸ばしていくという感じですかね。

入江「最近では『るろうに剣心』のアクションにも凄さを感じましたね。あの作品は本当に日本の生ぬるいアクション映画を駆逐するような勢いがあるんですよ。あのクオリティのアクションが基準になれば、ダメなアクションを撮ってる人は『ああ、俺の映画は恥ずかしいな』と思うんじゃないでしょうか。高いスタンダードにみんなが慣れ、それが基準になると良いんだと思います」

――その結果、もっと面白い日本映画界になるということですかね。

入江「もちろん僕自身も映画を作るので、それより下のことをやったら『お前できてないじゃん』って言われるとも思っています。でも、それだからこそ自分のやる気にもなりますし、自分にハッパをかける意味もあります」

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