4月9日、アメリカ・サンディエゴに向け出帆したジャーナリストの辛坊治郎さんですが、いよいよゴールが見えてきました。海上ではさまざまなトラブルに見舞われ、決して順風満帆とはいかなかったこの航海。2013年のリベンジまであとわずかです。そこで、自身のメルマガ『辛坊治郎メールマガジン』の中でお届けしている航海日誌をご紹介。ゴールの瞬間を配信するまぐまぐLiveについてもお知らせ致します。
公開、航海日誌 「シャワー」
6月4日金曜12時40分
昨日と同じような真っ青な青空が夕方まで広がっていて、昨日は全く風がなかったんですが、今日は同じような空模様なのに10ノット前後の安定した風があって、かなり東に進めました。
ところが夕方になって、急激に曇り始めたので、これからどうなるんだろうと不安を抱えながら空を見ているそんな日没です。
6月5日土曜13時6分
今日は一日、西からの風、かなり強い風で、10ノットから20ノットぐらいの風だったんですが、順調に東に向かって走れました。曇りベースなんですが、時々晴れ間が広がるという天気でした。ただ、波がすごく強くて、船のローリングが激しく、それには閉口しました。
サラダ用に育てていたラディッシュになんと花が咲きました。黄色い花が2輪咲きました。生命の息吹を感じるというか、太平洋と比べても、この小さな花2輪は、決して小さくはない、そんな感想を持っています。
もちろん、ラディッシュも食べられます。
6月6日日曜13時43分
今日午前中は風が強くて、帆走できたんですが、午後風がなくなったので、シャワーを浴びたり、シャンプーしたりしました。
というのも、200リットルの予備タンクと300リットルのメインタンクに水を入れてきているんですが、200リットルはどうも流出してしまった可能性が高くて、残り300リットルを温存してきました。
ただ、これから2週間以内に着きそうなので、300リットル300キロを抱えていても意味がないので、積極的に水を消費しようと言うことで、久しぶりに全身シャワーを浴びました。
ちょっとまだ寒いんですが、気持ちよかったです。
6月7日月曜14時15分
一日、北西からの高気圧の風に乗って走り続けました。
ただ高気圧の風といっても、時折20ノットを超える非常に強い風なので、ヘッドセールと言って、ジブセールを小さくしか出さずに進みました。それでも4ノット以上の速度で東南東に一日走りました。
なんだか、アメリカ大陸に吸い寄せられるような勢いで、今走っています。できるだけスピードを落とそうとしているんですが、自動的に東に向かって進んでいると言う感じですね。
この後カリフォルニア沖に近づくと南向きの海流に乗るはずなので、さらに加速していくんじゃないかと思います。とにかく事故が起きないように慎重に慎重に、これ以上はないと言うくらい慎重に進んでいます。