この機に及んで、今度はまたもや金正恩の健康不安説が飛び交っている。6月8日に米国の北朝鮮専門メディアのNKニュースは、1ヶ月ぶりに動静が伝えられたき金正恩の腕時計の皮ベルトの余りが長くなっていることを指摘し、金正恩の体重急減を報じた。しかし、公開された報道写真を見る限りにおいては、確かにやや痩せたようには見えるが、激やせの類ではないが、世界のメディアは、これをもって「金正恩健康不安説」を流し始めたのである。
金正恩の父親の金正日が脳卒中で倒れた後、それまでのお腹を突き出した肥満体とは異なる激やせした姿で登場したが、当時68歳の金正日は皺(しわ)だらけになった老衰姿で、その後に亡くなった。息子の金正恩も同じ運命をたどるのではないかという観測もあったが、それはなさそうだ。だが、金正恩の健康不安は、北朝鮮にとって最大のウイークポイントと言われているので、操り人形が自らの不養生によって、権力から引きずり落される事態が来ないとも限らない。金正恩の今後の動向に目が離せない。
次号では北朝鮮のコロナ騒動について述べる。(宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄)
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