毎回読者から寄せられる質問への的確な回答が好評のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』。著者でブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクター赤羽雄二さんは、30万部を記録したベストセラー『ゼロ秒思考』など22冊の著書もあり、年間100回のセミナーで数々の悩み相談を受けてきた「問題解決のプロフェショナル」としても広く知られています。書名にもなっている『ゼロ秒思考』とは、『「A4メモ書き」によって思考と感情の「言語化」をトレーニングすることで誰でも確実に頭がよくなり心も鍛えられる』という、米大手コンサル企業「マッキンゼー」で14年間、その後も多くの企業・個人を支援してきた赤羽さんが独自に生み出した思考法で、その肝となる「A4メモ書き」とは、赤羽さんが考案したA4用紙を横置きにして左上にタイトル、右上に日付、本文を4~6行、各20字前後を1分で書き上げることで“もやもや”が消えていくという方法を使用した、画期的なストレス軽減策。そんな赤羽さんは今回、「マルチタスクがうまく回せない」という読者からのSOSを解消すべく、5つのステップを紹介しています。
※本記事は有料メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』2021年7月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
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仕事がどんどん増えるのですが、マルチタスクがどうしてもうまくできません
Question
30歳、外食系企業で企画職をしています。比較的上司や仕事に恵まれており、仕事がどんどん増えています。ここまでは悪くなかったのですが、ここにきて、マルチタスクがどうしてもうまくできず、ときどき取り漏らすようになってしまいました。持ち前のスピードで何とかごまかしてきたのですが、限度があるので、何とかマルチタスクへの対応力を強化できないでしょうか。
赤羽さんからの回答
どうもありがとうございます。マルチタスクは仕事をしていく上で重要なので、この際、慣れておきましょう。慣れると、大変快適に仕事が進みます。心配するようなストレスもあまりありません。
ただ、これまで、一つのタスクだとうまくこなせていた人がマルチタスクをするといくつかの失敗をしますので挙げてみます。
まずは、一つひとつが中途半端になってしまい、どれもいまいちになることです。いくつかのタスクが気になって、どれひとつ、完全に仕上げることができなくなってしまいます。
次には、一つひとつはあまり失敗はないのですが、全体としてスピードが鈍り、期待されているアウトプットが出せなくなることです。そうなると、次のタスクがさらに乗ってくるため、悪循環が始まってしまいます。悪循環はいったん始まってしまうと、急激に悪化するので、よほどのことでないと挽回できません。
さらには、何とかこなせるのですが、そのために残業が100時間を超えたり、とんでもないことになります。
マルチタスクをこなせるようになるには、
- それぞれのタスクで何がもっとも重要な点かをA4用紙に書いておく
- もっとも重要なタスクを取り漏らすことがないよう、いつ何をするか書いておく
- 毎朝、ToDoリストを更新する。忘れてはいけないタスクは自分あてにメールしておく
- スピードをさらにあげる。スピードに自信があっても、さらに加速する(即断即決、即実行をさらに徹底する)
- 部下を最大限活用する。部下をその気にさせて責任の一部を担ってもらう
結局は、マルチタスクとはいえ、一時には一つのタスクだけに集中して仕上げ、また次のタスクにいく、というふうに時差攻撃をすれば、シングルタスクとして扱えます。その場合、「複雑なマルチタスクをどうハンドルするか」という問題から、「To Doリストに忘れずに記載し、実行する」ことに置き換わりますので、かなり簡単になります。
仕事上の悩み、チャレンジは、このように自分なりに再定義して、取り扱いやすい形に変えることも重要なスキルですね。「身のこなし」「対応力」と言ってもいいかも知れません。
(メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』2021年7月5日号より一部抜粋。全文はメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』を購読するとお読みいただけます)
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