中国を笑えなくなった日本。“無観客”五輪のために倒産を推し進める強権国家の末路

 

たまたま『ゴルゴ13』が「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネスに認定されたとのことでニュースになっていた。

そのゴルゴの名セリフとして、「その正義とやらは、お前たちだけの正義じゃないのか?」.というのが取り上げられていた。

まさにコロナの自粛論者に聞かせてやりたいセリフだ。

麻生元首相が愛読者らしいが、彼にそんな発想ができるとは思えない。

かっこいいスナイパー漫画としか受け止めることができず、哲学がわからないなら小学生レベルの知能と言われても仕方がない。

もともと麻生氏は、認知的成熟度が低く、コンクリートなものの見方しかできない人のようだ。

米を中国に輸出すべきかについて「アルツハイマーの人でもわかる」と言ったが、アルツハイマーが、スペクトラム、つまり幅のある概念であることが理解できていない。

レーガンやサッチャーが退任後数年してアルツハイマーを告白したが、その時点で言語崩壊のレベルだったから、おそらく在任中でも物忘れくらいはあったはずだ。つまり初期のアルツハイマー病を発症していたことになる。

つまりアルツハイマーは軽いうちなら総理大臣でも大統領でも務まるし、麻生氏より賢いアルツハイマーの人もいくらでもいるということだ。

いっぽう、それが進行すると通常の会話も身内の顔も理解できなくなる。

要するに「アルツハイマーの人でもわかる」というわけにはいかない。

こういうものごとについて、固定的な理解しかできず、程度とか幅とかを考えられない人を認知的成熟度の低い人という。

認知的成熟度が高ければ、白か黒かでなく、グレーの程度でものが判断できる。

怖い病気か怖くない病気という二項対立でなく、どの程度怖い病気という判断ができるから、インフルエンザより死なない病気を感染が広がっているとあわてることはない。

悪い国かいい国かでなく、どの程度という判断ができるから中国をアフリカの独裁国以下の扱いで報じることもない。

そういう点でゴルゴ13は正義の相対化ができているだけでも、さいとうたかを氏の認知的成熟度の高さを示している。

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