オリンピック中に「感染爆発」を起こした自民を待ち受ける秋の衆院選ボロ負け

 

 

もう1つ、今まで「ワクチンと特効薬が必要である」と述べてきたが、軽症者を自宅療養させると、抗体カクテル療法は、点滴なので治療ができない。

このために、軽症者の自宅治療ができる「飲み薬」が必要だが、塩野義製薬がコロナ治療薬として、飲み薬を治験入りするというので、ある程度の目途が付いた時点で特別承認した方が良いだろう。この薬で軽症者を自宅治療させることができる。

そして、このような感染爆発では「ロックダウン法案」を施行したほうが良いが、菅首相は「なじまない」と拒否している。

米CDC(疾病予防管理センター)は、「デルタ株はワクチンの効果を大きく減衰させているので、3回目のブースターワクチンを接種した方が良い」ということなので、危機的な事態が継続することになる。正常化シナリオの修正が必要になっている。

このコロナ感染爆発で、菅首相の任期は9月30日で終わりであろう。菅首相は、トップとしての勘を備えていないことがハッキリしている。自分の希望的な観測で自分に都合の良い政策を行い、その多くが失敗している。菅さんは、指示の人ではなく、実行の人のように見える。

ギャンブルで勝ったのは、65歳以上のワクチン接種を7月末までに終わらせたことだけである。後はことごとく失敗している。

しかし、今後の日本は、いろいろな意味で危機的な状態が継続するので、「勘が鋭く指示の的確な真のリーダー」を必要としている。その意味で、菅さんは失格である。支持率も下落し20%台になるだろう。それは8月13日発表の「時事世論調査」で判明する。危機的な状態になると、トップの力量がわかる。

8月16日に発表される、4-6月期のGDP速報値でもマイナス成長になる可能性がある。ワクチンパスポートで自由行動を容認するような政策が必要なのに、それもしないでお金と時間がある65歳以上の行動を制限するので、経済が停滞するのは仕方がない。この政策もおかしい。どうして欧米のマネをしないのであろうか?

このような情勢のまま菅首相が継続したら、衆議院選挙は自民党の敗北が確定する。

このため、9月29日の総裁選挙では、多くの人が立ち、勘が鋭く危機時に強い人を選んでほしいものである。

『アエラ』誌の「次の首相調査」でも、1位は枝野氏になっており、それもどうかしているが、2位に安倍氏、3位に小池氏となったようである。菅さんの名前は4位であった。しかし、もし菅首相のまま選挙になれば、公明党も不祥事を起こしているので、自公が過半数割れの可能性も出てくると見ている。

さあ、どうなりますか?

 

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image by: 首相官邸

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